書店レビュー
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悲劇をもたらしたのは鬼か、人か
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- うつのみや上林店 (石川県野々市市)
伝奇ファンタジー・ミステリーといった感じのお話でした。
日本の最南端にある小さな島が舞台となっています。
その島ではほかの地域では見ないような変わった葬儀を行う風習がありました。
時代でいえば江戸の末期、その島で起きたある猟奇的な大事件がその起源でした。
とても興味深いお話でした。
事前にできるだけこの小説の情報を得ないで読まれた方が一層楽しめるのではないかと思います。
濃密に書き込まれた民俗学的な背景や情景描写に圧倒され、そこに何が書いてあるのか、その先には何があるのか、それを知りたくて最後までページをめくる手を止められませんでした。(2018年10月31日)
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商品内容
要旨 |
大正二年、帝大講師・南辺田廣章と書生・山内真汐は南洋の孤島に上陸した。この島に伝わる“黄泉がえり”伝承と、奇怪な葬送儀礼を調査するために。亡骸の四肢の骨を抜く過酷な葬礼を担う「御骨子」と呼ばれる少女たちは皆、体に呪いの痣が現れ、十八歳になると忽然と姿を消す。その中でただひとり、痣が無い少女がいた。その名はアザカ。島と少女に秘められた謎を解く民俗学ミステリ。 |
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おすすめコメント
恩田陸絶賛!! 日本ファンタジーノベル大賞最終候補作。少女を蝕む呪いの痣(あざ)と人(ひと)鬼(おに)の正体とは。南洋の孤島に秘められた謎を暴く民俗学ミステリ。