• 本

風俗絵師・光琳 国宝『松浦屏風』の作者像を探る

出版社名 青弓社
出版年月 2018年10月
ISBNコード 978-4-7872-7416-8
4-7872-7416-3
税込価格 2,200円
頁数・縦 166P 21cm

商品内容

要旨

「風俗図」「美人図」の絵師としての視座から光琳に新しいアプローチを試み、これまで見逃されてきた光琳絵画の根幹を明らかにする。同時に、近世の主要作品としてはその由来の解明が進んでいない『松浦屏風』をめぐる未確定事項、とりわけ作者像について一つの推論を加える労作。

目次

第1章 多様な図像表現を生んだ江戸文化
第2章 『松浦屏風』の画面構成と絵画としての特質
第3章 風俗図としての『松浦屏風』
第4章 『松浦屏風』と元禄様式
第5章 『松浦屏風』と光琳芸術の意匠の特徴
第6章 『松浦屏風』と『燕子花図屏風』の近似性
第7章 光琳作品と『松浦屏風』とのさまざまな共通点
第8章 繊細な動勢によって拡張する光琳風空間
第9章 『松浦屏風』の構成美と革新性
第10章 『松浦屏風』と『誰が袖図屏風』との関連
第11章 「小西家旧蔵資料」画稿から『誰が袖美人図屏風』の世界へ
終章 京の伝統と光琳

著者紹介

小田 茂一 (オダ シゲカズ)  
1949年、石川県生まれ。愛知淑徳大学教授。東京大学文学部(美術史)卒業、広島大学大学院社会科学研究科博士課程前期修了。1976年から2006年までNHK教育・教養系番組のディレクター、プロデューサーなどとして多くの番組制作に携わる。また、個展などを通じて書家としての活動もおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)