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中近世山村の生業と社会

出版社名 吉川弘文館
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-642-02949-0
4-642-02949-4
税込価格 10,450円
頁数・縦 283,11P 22cm

商品内容

要旨

現代よりはるかに不便であったはずの近代以前、山村の人々はなぜ山を下りずに住み続けたのか。信濃国秋山と甲斐国早川入を中心に、生活文化体系の巨視的な視座から中近世山村の生業や特質、外部社会との交流などを解明。自然環境の多様な利用方法、近隣との山野争論、野生動物の狩猟などの事例から、従来の山村=「後れた農村」観に一石を投じる。

目次

山村と歴史学―生活文化体系という視座から
第1部 山村の生業と生活文化体系(近世山間地域における環境利用と村落―信濃国秋山の生活世界から
近世山村の変貌と森林保全をめぐる葛藤―信濃国秋山の自然はなぜ守られたか
山地の資源とその掌握
山村と飢饉―信濃国箕作村秋山地区の事例を通して)
第2部 山という場の特質(山の世界と山野相論―紀伊国名手・粉河相論を手がかりに
野生と中世社会―動物をめぐる場の社会的関係)
第3部 外部世界との交流(中世山間庄園の生業と外部交流―若狭国名田庄
近世山村のネットワーク―甲斐国早川入と外部世界の交流)
前近代日本列島の資源利用をめぐる社会的葛藤

著者紹介

白水 智 (シロウズ サトシ)  
1960年、神奈川県に生まれる。1983年、上智大学文学部卒業。1992年、中央大学大学院文学研究科単位取得満期退学。現在、中央学院大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)