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気分障害の臨床を語る 変わること、変わらないこと

出版社名 創元社
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-422-11696-9
4-422-11696-7
税込価格 3,630円
頁数・縦 307P 21cm

商品内容

要旨

この20年間に、気分障害の診断や疫学、治療法はどのように変わったのか?また、病気の考え方や原因についての研究はどう変化したのか?日本の精神医療の現場を牽引する三人の精神科医が、新たな臨床のあるべき姿を模索し、最新の情報と豊富な経験知をもとに最前線から発信する。

目次

第1部 気分障害の診断と治療―一九九九年の討論(気分障害の診断と治療の要点
躁うつ病の概念における歴史的変遷と今日の診断基準
気分障害のコモビディティ
特殊な気分障害
気分障害と性格
治療的観点から見た気分障害の経過
新世代の抗うつ薬―一九九九年の議論
気分安定薬の臨床的特徴と注意点)
第2部 新しい気分障害の臨床―さらに二〇年後の臨床現場に向けて(疫学、政策、診断の変遷
DSM‐4からDSM‐5へ
社会の変化とうつ病の病態像の変化
職場のメンタルヘルスの変化
三環系うつ薬からSSRIの時代へ
双極性障害の治療の変化
心理教育について
気分障害への精神療法的アプローチ
リワークプログラムの現状と課題)

おすすめコメント

日本の気分障害研究を牽引し、臨床実践の最前線に立つ三人の精神科医が、それぞれの立場から気分障害についての知見や最新の情報、臨床の技を、座談会で自由自在に語り合った至高の一書。この20年間に気分障害の診断や疫学、治療法はどのように変わったのか? 病気の考え方や原因についての研究はどう変化したのか? 後進の医師たちにエールを贈るとともに警鐘をも打ち鳴らす、現代精神医学界への貴重な提言に満ちた書である。

著者紹介

神庭 重信 (カンバ シゲノブ)  
九州大学医学研究院精神病態医学分野教授。1954年福岡県生まれ。1980年慶應義塾大学医学部卒業、慶應義塾大学医学精神神経科入局。1982〜87年米国メイヨクリニックへ留学、精神薬理学フェロー、その後、精神科レジデント終了、同アシスタント・プロフェッサー。1993年慶應義塾大学医学部講師(一時期漢方クリニック兼務)。1996年山梨大学精神神経医学講座教授。2003年より現職。2017年日本精神神経学会理事長
坂元 薫 (サカモト カオル)  
赤坂クリニック坂元薫うつ治療センター長。1956年東京都生まれ。1982年東京医科歯科大学医学部卒業後、東京女子医科大学神経精神科にて研修。1985〜87年旧西ドイツ政府給費留学生としてボン大学精神科留学。1993年東京女子医科大学神経精神科講師。1999年同助教授。2007年同教授。2016年より現職
樋口 輝彦 (ヒグチ テルヒコ)  
国立精神・神経医療研究センター名誉理事。日本うつ病センター理事長。1945年兵庫県生まれ。1972年東京大学医学部卒業。1976年埼玉医科大学精神医学講座助手、講師。1989年群馬大学医学部精神医学講座助教授。1994年昭和大学藤が丘病院精神科学教授。1999年国立精神・神経センター国府台病院副院長、院長。2004年国立精神・神経センター総長。2010年国立精神・神経医療研究センター理事長・総長。2016年3月同センター退職、4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)