• 本

がん免疫療法の誕生 科学者25人の物語

出版社名 メディカル・サイエンス・インターナショナル
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-8157-0141-3
4-8157-0141-5
税込価格 2,750円
頁数・縦 288P 21cm

商品内容

要旨

本書は研究者へのインタビューのみにもとづいて執筆された、がん免疫学の開拓者たちの物語だ。失敗と復活、救済と成功―発見と、直観と、狡智の物語だ。地球上で最も才能に恵まれた医学者たちの人生と思考を垣間見るものだ。がん免疫療法を実現するために人生を捧げてきた、生きて、息をして、考える、魅力的で、傲慢で、愉快で、頑固で、執念深く、喜びにあふれ、飲みすぎの、あるいは一滴も飲まない、一流の人間の物語だ。(「序論」より)

目次

セクション 1 CTLA−4(第1章 ジェームズ・アリソン―CTLA−4を発見:免疫チェックポイント阻害薬の開拓者
第2章 ジェド・ウォルコック―イピリムマブ臨床試験を先導
第3章 アクセル・フース―がん免疫療法における治療効果判定法の見直しを提唱)
セクション 2 PD−1(第4章 本庶佑―PD−1を発見
第5章 ゴードン・フリーマン―PD−1のリガンド,PD−L1を発見
第6章 スザンヌ・L・トパリアン―抗PD−1抗体の臨床試験を先導)
セクション 3 免疫監視機構(第7章 ロバート・シュライバー―免疫監視機構の存在を証明)
セクション 4 ワクチン(第8章 ドルー・パードル―GVAX:がん細胞を用いたがんのワクチンを開発
第9章 エリザベス・ジャフィー―GVAXで膵臓がんに挑戦)
セクション 5 基礎的な発見,概念実証(第10章 ラルフ・スタインマン―樹状細胞を発見
第11章 タック・マック―T細胞受容体を発見
第12章 フィリップ・グリーンバーグ―養子免疫療法の開発
第13章 スティーヴン・ローゼンバーグ―養子免疫療法の元祖)
セクション 6 キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR−T細胞)(第14章 ジーリグ・エシュハー―CAR−T細胞の創始者
第15章 パトリック・フー―CAR−T療法の固形がんへの応用に挑戦
第16章 カール・ジューン―CAR−T療法で白血病を治療
第17章 ミシェル・サデライン―臨床応用に向けたCAR−T療法の技術開発)
セクション 7 ビジネス・アット・ザ・ベンチ:1個のタンパク質,1個のウイルス(第18章 パトリック・バウエル―二重特異性抗体の開発
第19章 ロバート・コフィン―腫瘍溶解性ウイルス療法の開発)
セクション 8 制御性T細胞(Treg)(第20章 坂口志文―制御性T細胞を発見
第21章 ジェフ・ブルーストン―制御性T細胞を用いた細胞療法を開発)
セクション 9 細胞とシグナル:良くも悪くも(第22章 デヴィッド・マン―IDOの免疫系での作用を解明
第23章 ドミトリー・ガブリロヴィッチ―骨髄由来抑制細胞(MDSC)の発見
第24章 トム・ガジュースキー―インターフェロン遺伝子刺激因子(STING)をがん免疫療法に応用
第25章 ロランス・ジトヴォーゲル―マイクロバイオーム(腸内細菌叢)を用いてがん免疫療法を強化)

著者紹介

キャナヴァン,ニール (キャナヴァン,ニール)   Canavan,Neil
科学・医学分野を20年以上にわたり取材してきた経歴をもつベテランジャーナリスト。この5年間は特に抗がん剤開発に関するテーマに強い関心を寄せている
河本 宏 (カワモト ヒロシ)  
京都大学ウイルス・再生医科学研究所副所長、再生組織構築研究部門再生免疫学分野教授。血液内科医から免疫学研究者に転向。2012年より現職。造血過程の研究と再生T細胞を用いたがん免疫細胞療法の開発研究を進めている
三枝 小夜子 (ミエダ サヨコ)  
東京大学理学部物理学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)