• 本

天然知能

講談社選書メチエ 691

出版社名 講談社
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-06-514513-5
4-06-514513-9
税込価格 1,870円
頁数・縦 249P 19cm

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

私たちは世界を、どのような「知性」で捉えるべきなのか。そんな哲学的な問いは、さまざまな場面での「創造性」にも深く関わっている。世界をデータをもとに「人工知能」的に見るか、それとも伝統的な博物学的な知識を求める「自然知能」的に理解するか。実はもう一つの知性がある。「天然知能」だ。本書では、私たちが知覚できないものも含む想定外の「外部」を受け入れることで、創造的に世界を捉える知性のあり方を「天然知能」と名づけ、「人工知能」や「自然知能」と対置しながら論じる。知覚可能なもののみに限定して思考しがちなAI時代の現代人に、これまでの常識をくつがえす新しい「世界の見方」を提案している。著者は早稲田大学基幹理工学部・表現工学専攻教授。理学博士。著書に『生きていることの科学』(講談社現代新書)、『時間の正体』(講談社選書メチエ)などがある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年2月20日]

商品内容

要旨

「考えるな、感じろ」とブルース・リーは言った。計算を間違い、マニュアルを守れず、ふと何かが降りてくる。それらはすべて知性の賜物である。今こそ天然知能を解放しよう。人工知能と対立するのではなく、想像もつかない「外部」と邂逅するために。

目次

1 マネコガネ―知覚できないが存在するもの
2 サワロサボテン―無意識という外部
3 イワシ―UFOはなぜ宇宙人の乗り物なのか
4 カブトムシ―努力する神経細胞
5 オオウツボカズラ―いいかげんな進化
6 ヤマトシジミ―新しい実在論の向こう側
7 ライオン―決定論・局所性・自由意志
8 ふったち猫―ダサカッコワルイ天然知能

おすすめコメント

一見やさしく書かれていますが、バカにしてはいけません。世界の見方を変えてくれます。――養老孟司

著者紹介

郡司 ペギオ幸夫 (グンジ ペギオユキオ)  
1959年生まれ。東北大学理学部卒業。同大学大学院理学研究科博士後期課程修了。理学博士。現在、早稲田大学基幹理工学部・表現工学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)