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心理療法の光と影 援助専門家の《力》

創元アーカイブス

出版社名 創元社
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-422-11490-3
4-422-11490-5
税込価格 3,300円
頁数・縦 183P 21cm

商品内容

要旨

なぜ人は、人を助けようとするのか。なぜ善意の援助が人を傷つける結果を招くのか。ユング心理学の立場から、援助する人とされる人の間に起こる力の関係を解明。援助専門家の内に潜む“影”や“悪”の問題に鋭い光をあて、援助の本質に迫る。援助専門家のための必読文献、待望の復刊。

目次

ソーシャルワークと審問
精神療法家―いんちき医者、偽りの預言者
分析家と被分析者の最初の出会い
治療関係はファンタジーである
分析家と被分析者の分析以外の生活
性と分析
同性愛に対する有害な不安
おもねり、へつらうものとしての分析家
意味を追求することの濫用
力をもった医者と子供のような患者
「治療者―患者」元型と力
元型の分裂
分裂した元型を力によって結び合わせること
医者、精神療法家、ソーシャル・ワーカー、教師
影、破壊性、そして悪―人は人にとって狼である
分析は失敗するものと運命づけられているのであろうか
分析は助けにはならない
エロス
個性化
孤立無援の精神療法家
再びエロスについて

著者紹介

グッゲンビュール=クレイグ,A. (グッゲンビュールクレイグ,A.)   Guggenb¨uhl‐Craig,A.
1923年生まれ。スイスのチューリッヒ大学医学部で精神医学を修めた後、精神科医、分析家としてチューリッヒで開業。スイス、C・G・ユング研究所の所長を勤め、ユング派分析家として活躍
樋口 和彦 (ヒグチ カズヒコ)  
1927年横浜生まれ。同志社大学神学部・大学院神学研究科修了。米国アンドヴァー・ニュートン神学校にて神学修士(S.T.M)および神学博士(D.Min.)を取得。京都文教大学学長。深層心理学、宗教心理学専攻。C・G・ユング研究所にて在外研究。1983年、ユング派精神分析家の資格を取得
安溪 真一 (アンケイ シンイチ)  
1946年富山県生まれ。1970年京都府立医科大学卒(精神医学専攻)、1972年から樋口和彦教授より教育分析を受ける。1981〜1985年、チューリッヒ、ユング研究所留学。1985年11月、ユング派分析家資格を取得。分析心理クリニック(京都)、宝塚三田病院医師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)