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予測マシンの世紀 AIが駆動する新たな経済

出版社名 早川書房
出版年月 2019年2月
ISBNコード 978-4-15-209837-5
4-15-209837-6
税込価格 1,870円
頁数・縦 318P 19cm

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要旨

AIについては「仕事を奪われる」「支配される」といった悲観的な文脈で語られることが多い。それは、AIを人間と同等の能力かそれ以上の能力を持つようになることを前提としているからだろう。現状のAIの機能はもっと限定的であることを知れば、ポジティブな方向でAIとの協働が考えられるのではないか。本書では、「予測マシン」としてのAIの機能にフォーカスし、より予測の精度が上がることで、企業の意思決定や戦略、経済や社会がどのように変わっていくかを論じている。AIによる予測のコストが下がったことで、さまざまな分野で精緻な予測が行われるようになり、それがビジネスモデルや、人間とAI、あるいは企業間での分業・協働を進化させていく仕組みについて、リスクを踏まえながらも、深く考察する。3人の著者はいずれもトロント大学ロットマン経営大学院教授。アジェイ・アグラワル氏は、同校に創造的破壊ラボ(CDL)を創設し、IT戦略や科学政策、起業ファイナンス、イノベーションの地理的条件に関する研究を行う。ジョシュア・ガンズ氏はCDLのチーフ・エコノミストで、アヴィ・ゴールドファーブ氏はチーフ・データサイエンティスト。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年3月20日]

商品内容

要旨

製造、流通、マーケティング、人事、金融、医療、翻訳、司法、戦争…あらゆるビジネス領域にAI(人工知能)が組み込まれ、経済の地殻変動が起きている。この激変期を勝ち抜くための競争戦略とは?AIビジネスを創出するプラットフォーム、トロント大学「創造的破壊ラボ」の中核を担い、総計2400億円超の株式価値を参加企業にもたらしてきた3人の経済学者が、私たちの意思決定プロセスやワークフローを可視化し、AI=かつてない「予測マシン」の真のインパクトを解明する。未来を知るのに熱狂はいらない。経済学者の目で、世界を見つめればいいのだ。

目次

はじめに―機械知能
安さはすべてを変化させる
第1部 予測(魔法の予測マシン
「知能」と呼ばれるわけ ほか)
第2部 意思決定(決断を解明する
判断の価値 ほか)
第3部 ツール(ワークフローを分解する
決断を分解する ほか)
第4部 戦略(経営層にとってのAI
AIがあなたのビジネスを変容させるとき ほか)
第5部 社会(AIと人類の未来)

著者紹介

アグラワル,アジェイ (アグラワル,アジェイ)   Agrawal,Ajay
トロント大学ロットマン経営大学院教授。専門は経営戦略とアントレプレナーシップ(企業家精神)。同校に創造的破壊ラボ(CDL)を創設し、IT戦略や科学政策、起業ファイナンス、イノベーションの地理的条件に関する研究を行なっている。AI・ロボティクスを開発するキンドレッド社の共同創設者。同社は人間と同等の知能を持つ機械の構築をミッションに掲げている。ブリティッシュコロンビア大学で戦略学と経済学の博士号を取得
ガンズ,ジョシュア (ガンズ,ジョシュア)   Gans,Joshua
トロント大学ロットマン経営大学院教授。専門は経営戦略。CDLチーフ・エコノミスト。スタンフォード大学で経済学の博士号を取得
ゴールドファーブ,アヴィ (ゴールドファーブ,アヴィ)   Goldfarb,Avi
トロント大学ロットマン経営大学院教授。専門はマーケティング論。同校の研究講座「人工知能とヘルスケア」主任。CDLチーフ・データサイエンティスト。ノースウェスタン大学で経済学の博士号を取得
小坂 恵理 (コサカ エリ)  
翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)