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名作裁判あの犯人をどう裁く?

ポプラ選書 未来へのトビラ File No.009

出版社名 ポプラ社
出版年月 2019年4月
ISBNコード 978-4-591-16096-1
4-591-16096-3
税込価格 1,650円
頁数・縦 212P 19cm

商品内容

要旨

『異邦人』『模倣犯』『羊たちの沈黙』『悪人』など、犯罪をテーマにした名作たち。そこに登場する犯罪者たちが、現実世界で裁判にかけられたとしたら?本書では、元裁判官が15の文学・映画を題材に、実際に判決を下していく。人が人を裁くとはどういうことなのか。意外と知らない刑事裁判の世界へ、ようこそ!

目次

ドストエフスキー『罪と罰』―ラスコーリニコフを裁く
ロバート・ワイズ『ウエスト・サイド物語』―「ふつうの殺人」とは何か
ジョージ・スティーヴンス『陽のあたる場所』―湖上のボート転覆は事故か偽装殺人か
カミュ『異邦人』―「太陽のせい」で人を殺したら、果たして…
ルネ・クレマン『太陽がいっぱい』―華麗なる死体なき殺人事件の結末
ルイ・マル『死刑台のエレベーター』―アリバイなき殺人容疑と完全犯罪
ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』―無頼派不良の考えなしの警官殺しは死刑か
スタンダール『赤と黒』―男女関係のもつれによる殺人は軽いか重いか
フランシス・フォード・コッポラ『ゴッドファーザー』―マフィア、暴力団にかかわるバイオレンス殺人
アーサー・ペン『俺たちに明日はない』―未成年者の凶悪犯罪はどう裁かれるか
ジョナサン・デミ『羊たちの沈黙』―ハンニバル・レクター博士と責任能力
東野圭吾『容疑者Xの献身』―同情すべき殺人の刑罰はどこまで下がるか
宮部みゆき『模倣犯』―「決定的な一言」は本当に決定的な証拠になるか
吉田修一『悪人』―それほど悪人とは思えない凶悪犯の扱い
村上春樹『1Q84』―主人公「青豆」は死刑になる運命にあり

著者紹介

森 炎 (モリ ホノオ)  
1959年東京都生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を経て、弁護士。裁判官時代には、官民交流で民間企業に1年間出向勤務した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)