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孤島

ちくま学芸文庫 ク30−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2019年4月
ISBNコード 978-4-480-09921-1
4-480-09921-2
税込価格 1,320円
頁数・縦 230P 15cm

商品内容

要旨

本書は「島」を統一テーマに、愛猫の生と死、ヴェネチアやナポリで過ごした日々、想像のなかのインド、地中海への憧憬など、人生のかけがえのない瞬間について綴られたオムニバス形式の作品。全篇を虚無感と充足感が渾然一体となって貫く。経験への繊細なまなざしを通して、生の本質を啓く哲学的エッセイの傑作。本書との出会いを回顧したカミュによる序文を付す。

目次

空白の魔力
猫のムールー
ケルゲレン諸島
至福の島々
イースター島
想像のインド
消え去った日々
ボッロメオ島
見れば一目で…CUM APPARUERIT…―プロヴァンスへの開眼

出版社・メーカーコメント

「島」とは孤独な人間の謂。透徹した精神のもと、話者の綴る思念と経験が啓示を放つ。カミュが本書との出会いを回想した序文を付す。解説 松浦寿輝

著者紹介

グルニエ,ジャン (グルニエ,ジャン)   Grenier,Jean
1898‐1971年。パリに生まれる。哲学者ジュール・ルキエ研究で学位を取る。アルジェ高等学校および大学予科哲学教授、パリ大学美学教授を務める。“N.R.F.”誌執筆陣の最長老でもあった
井上 究一郎 (イノウエ キュウイチロウ)  
1909‐99年。大阪府に生まれる。東京帝国大学文学部フランス文学科卒業。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)