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荘子と遊ぶ 禅的思考の源流へ

ちくま文庫 け4−3

出版社名 筑摩書房
出版年月 2019年8月
ISBNコード 978-4-480-43608-5
4-480-43608-1
税込価格 902円
頁数・縦 340P 15cm

商品内容

要旨

さかしらな知恵や価値判断を捨てて、身に起こる変化をただ受け容れる。完全な受け身こそが想像力の源泉であり、まったき自由なのだ。「万物斉同」を唱え、のちに禅の成立に大きな影響を与えた『荘子』思想の真髄、寓話の数々が、「周さん」こと荘子本人(!)の指南によって甦る。常識や分別にとらわれ、息苦しさを感じている現代人の、アタマを揺さぶり心を解放する一書。

目次

「むずむず」からの旅立ち
荘子と禅の接近
坐忘と心斎
夢みぬ人の夢
道と徳、そして性と命
禅的「無」の系譜
渾沌王子、登場
和して唱えず
運りて積まず
デクノボーと「ご神木」
道は屎溺にあり
ビンボーと病気
詭弁の恵施
寂寥と風波、そして自適と自殺
不測に立ちて無有に遊ぶ
「待つ」ことはややこしい
運命を占うことの無意味
忘れてこそ道
明を以うる
孟子、見参
忠犬ナム
自然と風化
将らず迎えず
逍遙遊
「むふふ」の人

著者紹介

玄侑 宗久 (ゲンユウ ソウキュウ)  
1956年福島県生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。83年、天龍寺専門道場入門。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。花園大学仏教学科および新潟薬科大学応用生命科学部客員教授。2001年「中陰の花」で芥川賞を、14年「光の山」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)