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吉野作造と関東軍 満蒙権益をめぐる民本主義と統帥権の相克

出版社名 有志舎
出版年月 2019年8月
ISBNコード 978-4-908672-32-3
4-908672-32-6
税込価格 2,860円
頁数・縦 302,8P 20cm

商品内容

要旨

戦前日本は、軍の外交容喙による権力の分裂という問題を抱えていた。シビリアン・コントロールのほころびが見える現代日本において、これは過去の話として片付けられるのであろうか。本書は、外地駐留軍としての関東軍とその問題点を追及する政治学者・吉野作造を共に追いかけ、近代日本を変えた満洲事変への道を再検討する。両者の国際秩序構想などを中心に、大正デモクラシーをペンで牽引した吉野と剣の力で時代を動かそうとした関東軍との攻防を描き出す。

目次

はじめに 吉野作造と関東軍
1 日露戦争期から第一次世界大戦まで
2 第一次世界大戦末の対中国政策とシベリア出兵
3 ワシントン会議
4 奉天軍閥の危機
5 国民革命期の対満蒙政策
6 満洲事変
おわりに 「デモクラシー」と軍部

著者紹介

藤村 一郎 (フジムラ イチロウ)  
鹿児島大学総合教育機構准教授、政治学および初年次教育担当。日本政治思想史/日本政治外交史専攻。博士(政治学)
後藤 啓倫 (ゴトウ ヒロミチ)  
九州大学大学院法学研究院協力研究員。日本政治外交史専攻、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)