• 本

地名崩壊

角川新書 K−293

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-04-082300-3
4-04-082300-1
税込価格 946円
頁数・縦 258P 18cm

商品内容

要旨

「ブランド地名」の拡大、「忌避される地名」の消滅、市町村合併での「ひらがな」化、「カタカナ地名」の急増。安易な地名変更で土地の歴史的重層性が失われている。地名の成立と変貌を追い、あるべき姿を考える。

目次

第1章 地名の成り立ちと由来(二人以上の人の間に共同に使用せらるる符号―柳田国男
土地の特徴を反映した自然発生的な地名
地名に由来する地名
水上交通に由来する地名
道に由来する地名)
第2章 駅名と地名の関係(駅名は地名を採用するのが基本だが…
私鉄が神社仏閣を名乗りたがる理由
地元の地名より東・西・南・北・新・中央
「キラキラ駅名」はなぜ生まれるか)
第3章 キラキラ地名が生まれる事情(好かれる地名・忌避される地名
ブランド地名はどうなっているか
ひらがな・カタカナ地名の急増)
第4章 土地の安全性が地名でわかるのか(忌避される「福島」の地名
蛇落地悪谷という地名
地名が命名された地点と土地条件)
第5章 地名を崩壊させないために(維新・震災・戦災の後で激変した東京の地名
政令指定都市の増加と区名決定
外国の自治体名
合併新村名を濫造させた3度の合併
復活する地名)

おすすめコメント

ブランド地名、災害地名、キラキラ地名のトリックに騙されないために「ブランド地名」の拡大、「忌避される地名」の消滅、市町村合併での「ひらがな・カタカナ地名」の急増。安易な地名変更で土地の歴史的重層性が失われている。地名の成立と変貌を追い、あるべき姿を考える。

著者紹介

今尾 恵介 (イマオ ケイスケ)  
1959年横浜市生まれ。地図研究家。明治大学文学部ドイツ文学専攻中退。(一財)日本地図センター客員研究員、日本地図学会「地図と地名」専門部会主査を務める。『地図マニア 空想の旅』(第2回斎藤茂太賞受賞)、『今尾恵介責任編集 地図と鉄道』(第43回交通図書賞受賞)、『日本200年地図』(監修、第13回日本地図学会学会賞作品・出版賞受賞)など地図や地形、鉄道に関する著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)