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古関裕而 流行作曲家と激動の昭和

中公新書 2569

出版社名 中央公論新社
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-12-102569-2
4-12-102569-5
税込価格 968円
頁数・縦 294P 18cm

商品内容

要旨

古関裕而(1909〜89)は忘れられた名作曲家である。日中戦争中、軍歌「露営の歌」で一世を風靡、アジア・太平洋戦争下のニュース歌謡や戦時歌謡を多く手がけ、慰問先でも作曲に勤しんだ。戦後は鎮魂歌「長崎の鐘」、東京五輪行進曲「オリンピック・マーチ」、映画「モスラ」劇伴音楽と、流行歌からスポーツ音楽まで数々の名曲を残す。戦争、そしてテレビの普及まで、昭和史を彩った彼の生涯をたどる。

目次

第1章 コロムビア専属の作曲家への道―一九〇九〜一九三一
第2章 流行歌の作曲に苦悩する日々―一九三一〜一九三七
第3章 日中戦争と作曲家としての飛躍―一九三七〜一九四一
第4章 アジア・太平洋戦争と戦時歌謡―一九四一〜一九四五
第5章 平和に鐘は鳴り響く―一九四六〜一九五四
第6章 東京オリンピックの栄光―一九五五〜一九六四
第7章 テレビに流れる古関メロディー―一九六五〜一九八九
終章 努力する天才作曲家

おすすめコメント

古関裕而(一九〇九〜八九)は昭和史を歩んだ、忘れられた名作曲家である。三〇年にコロムビアレコード入社。日中戦争が起きると、軍歌「露営の歌」が大ヒットとなる。戦後は「長崎の鐘」などの鎮魂歌、ラジオドラマ主題曲「君の名は」、高校野球大会歌「栄冠は君に輝く」、東京五輪開会式行進曲「オリンピックマーチ」など流行歌から応援歌まで多くの名曲を残した。本書は古関の足跡から昭和の時代を振り返る。

著者紹介

刑部 芳則 (オサカベ ヨシノリ)  
1977年(昭和52)東京都生まれ。中央大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。中央大学文学部日本史学専攻兼任講師を経て、日本大学商学部准教授。専攻は日本近代史。NHK2018年大河ドラマ「西郷どん」で軍装・洋装考証を担当。NHK2020年度前期連続テレビ小説「エール」で風俗考証を担当予定。著書『明治国家の服制と華族』(吉川弘文館、2012、日本風俗史学会江馬賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)