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死を招くファッション 服飾とテクノロジーの危険な関係

出版社名 化学同人
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-7598-2014-0
4-7598-2014-0
税込価格 4,180円
頁数・縦 236P 26cm

商品内容

要旨

ファッション史の栄華と悲劇。19世紀〜20世紀前半、科学技術がもたらした革新的ファッションは、数多くの犠牲者を生んでいた。ファッションの光と影を、写真やイラストとともに鮮やかに映し出す。現代も続くファッションの悲劇、そして犠牲者なき未来へ…。

目次

序論 現実でも物語でもファッションは死を招いている
第1章 病んだ衣服―細菌や寄生虫との戦い
第2章 毒を含んだ技術―水銀入りの帽子
第3章 毒を持つ色素―ヒ素を含む緑
第4章 色―死をもたらす美しい色たち
第5章 絡まる、窒息する―機械に巻き込まれる事故
第6章 炎に包まれる生地―燃え上がるチュチュと可燃性ペチコート
第7章 爆発するまがい物―セルロイドの櫛と人工シルク
結論 ファッションの犠牲者を出さない未来へ

おすすめコメント

19世紀から20世紀前半、欧米諸国の衣服や装飾品のデザインや素材には、科学技術の進歩によって革新的なものが生まれ、流行してきた。いつの時代も、その当時の最新技術によるファッションは、悲惨な出来事を引き起こした。本書は、それらを取り上げて、歴史的・社会的背景や、科学的側面とともに示す。それらの出来事に巻き込まれざるを得なかった人々の悲劇的エピソードは、それぞれが胸に迫る。そして、同様の問題は現在も存在することが、具体的な事例とともに指摘される。美しい色や贅沢な装飾の服、帽子、装飾品などの写真と、それらにまつわる悲劇との対比が、たいへん印象的である。

著者紹介

デーヴィッド,アリソン・マシューズ (デーヴィッド,アリソンマシューズ)   David,Alison Matthews
カナダ・トロントのライアソン大学ファッション大学院准教授
安部 恵子 (アベ ケイコ)  
慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。電機メーカーで製品開発などに従事したのち、翻訳業。ノンフィクションの書籍を中心に翻訳や翻訳協力などをしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)