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書くための文章読本

インターナショナル新書 046

出版社名 集英社インターナショナル
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-7976-8046-1
4-7976-8046-6
税込価格 924円
頁数・縦 218P 18cm

商品内容

要旨

文末は文章を印象づける重要な場所。ところが日本語の語順では最後に動詞がくるので変化をつけづらい。さらに「す」「た」などが連続し、単調になるという弱点もある。この問題をどう解決するか。ベストセラー『日本語のレトリック』の著者が、名文を引いて丁寧に構造を分析。文末を豊かにすることで、文章全体が劇的に改善する実践的技巧を示した。これまでになかった画期的な「日本語論」が展開される、全く新しく、本当に役に立つ文章読本!

目次

第1章 終わり良ければすべて良し(「す」と「る」を書き分ける
「た」の処理法―過去をどう表すか
「主体性」から見た文章技法)
第2章 踊る文末(キャラ立てをする
文法のレトリック
表現のレトリック
引用のレトリック
結語)

おすすめコメント

これまでになかった画期的な「日本語論」を展開。そして文末を豊かにすることで、文章全体が劇的に改善する実践的技巧を示した、本当に役に立つ、まったく新しい文章読本! 日本語の文章で力点が置かれるのは圧倒的に文末。文末は、文の全体に書き手の意思を伝え、情報の核を据えるところ。そして、もっとも記憶に残りやすい。だから文章におけるパンチの効かせどころだと著者は説く。ところが日本語では最後に動詞がくるので、付け足しがしにくく、その大切な文末が弱い。さらに「です」「だ」などが連続して単調になりがちだという弱点もある。これらをどう解決するか。 『日本語のレトリック』『メタファー思考』などのベストセラーがある言語学者が向田邦子、筒井康隆、井上ひさしなどの名文を引いて丁寧に構造を分析し、わかりやすく解説。プロの文章テクニックが身につき、伝わる文章が書けるようになる、まさに「書くための」文章読本。また引用されたバラエティに富む名文で、日本語の美しさや豊かさ、作家の技が堪能できる。実践的でありながら楽しい1冊! 斎藤美奈子氏(文芸評論家)推薦!「日本語のお荷物「文末」が、かくもエキサイティングだったとは!」 

著者紹介

瀬戸 賢一 (セト ケンイチ)  
言語学者。1951年、京都府生まれ。大阪市立大学文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。佛教大学教授、大阪市立大学名誉教授。専門はレトリック、英語学。豊かな言語表現の技法を研究している。著書多数。編著に編集主幹を務めた『英語多義ネットワーク辞典』(小学館)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)