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ドラッグの誕生 一九世紀フランスの〈犯罪・狂気・病〉

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-7664-2640-3
4-7664-2640-1
税込価格 4,400円
頁数・縦 221,22P 22cm

商品内容

要旨

なぜ、それまで医薬品であった大麻・阿片・モルヒネは“ドラッグ”となったのか。彼らに“逸脱者”の烙印を押したのは誰か。一九世紀フランスの社会病理を読み解き、現在に至る“排除”の起源を探る。

目次

序章 薬物問題の三つの位相
第1章 阿片と公衆衛生(阿片―医薬品か毒物か
フランスにおける阿片規制と公衆衛生 ほか)
第2章 大麻と精神疾患(“ハシッシュ倶楽部”
『ハシッシュと精神疾患』 ほか)
第3章 モルヒネ中毒と法医学(モルヒネと医療
モルヒネ中毒と犯罪 ほか)
第4章 アルコール中毒と社会病理(新しい疫病
アルコール中毒の医療化 ほか)
第5章 ドラッグの誕生(国際阿片会議
「毒物嗜癖」とフランスにおける薬物規制 ほか)
終章 この不安の世紀に

おすすめコメント

・薬とドラッグはいつ分かれたのか?患者が犯罪者になる瞬間―。近代国家形成過程の19世紀フランスの社会史を克明に分析し、「正常」と「異常」を峻別する現代社会に連なる病理を解き明かす。

著者紹介

渡邊 拓也 (ワタナベ タクヤ)  
1974年生まれ。2012年、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS‐Paris)修了。Ph.D.(歴史学)。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。現在、大谷大学社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)