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ヘーローイデス 女性たちのギリシア神話

平凡社ライブラリー 894

出版社名 平凡社
出版年月 2020年1月
ISBNコード 978-4-582-76894-7
4-582-76894-6
税込価格 1,870円
頁数・縦 372P 16cm

商品内容

要旨

書名は「ヒロイン」の語源になったギリシア語「ヘーローイス」の複数形。『名婦の書簡』『名高き女たちの手紙』の訳題で知られる。エレゲイア詩形によりながら、神話の登場人物が思いを寄せる相手に宛てた書簡という体裁をとる。ローマの詩人が女性たちの声に命を吹きこみ、その切ない心情を手紙の中から響かせたとき、ギリシア神話がまた一つ、新たな詩作の源泉となった。二十一歌全訳は本邦初。

目次

ペーネロペーからオデュッセウスへ
ピュッリスからデーモポオーンへ
ブリセーイスからアキッレウスへ
パイドラーからヒッポリュトスへ
オイノーネーからパリスへ
ヒュプシピュレーからイアーソーンへ
ディードーからアエネーアースへ
ヘルミオネーからオレステースへ
デーイアネイラからヘーラクレースへ
アリアドネーからテーセウスへ〔ほか〕

おすすめコメント

書名の「ヘーローイデス」はヒロインのこと、所謂『名婦の書簡』。ギリシア神話に登場する女性が良人や恋人に宛てた手紙21歌。それぞれの神話の結末を暗示する内容。

著者紹介

オウィディウス (オウィディウス)   Publius Ovidius Naso
前43‐後17頃。ラテン文学黄金期の最後を飾った古代ローマを代表する詩人のひとり。エレゲイア詩形式の恋愛詩『愛の歌』『恋の技法』、叙事詩形式の『変身物語』で知られる
高橋 宏幸 (タカハシ ヒロユキ)  
1956年千葉県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)