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「人生百年」という不幸

新潮新書 844

出版社名 新潮社
出版年月 2020年1月
ISBNコード 978-4-10-610844-0
4-10-610844-5
税込価格 858円
頁数・縦 231P 18cm

商品内容

要旨

人は必ず老いて、寿命が尽きて死ぬ。医者も患者も家族も、国家も、この当然の真理を直視できずに目を背ける。「人生百年時代」などと浮かれているが、この長寿社会は人々に幸福をもたらしているのか。長生きのみを目的にする医療にはいかなる歪みが生じるか。癌患者にとって本当のハッピーエンドとは何か。臨床医として常に「死にゆく患者」と共にいる著者が、遠慮忖度なく現代医療の抱える根本的な矛盾を衝く。

目次

1 最期の選択(癌患者のハッピーエンドとは何か
人工呼吸器につなげるのか ほか)
2 患者の事情(画面を見ずに患者を見よ
癌の心配しながら煙草を吸っても ほか)
3 命とカネ(厚労省が口にしないこと
救命艇に乗るべきは誰なのか ほか)
4 医者の事情(新人医師の採用基準は
引継症候群 ほか)

出版社・メーカーコメント

人は必ず老いて、寿命が尽きて死ぬ。医者も患者も家族も、国家も、この当然の真理を直視できずに目を背ける。「人生百年時代」などと浮かれているが、この長寿社会は人々に幸福をもたらしているのか。長生きのみを目的にする医療にはいかなる歪みが生じるか。癌患者にとって本当のハッピーエンドとは何か。臨床医として常に「死にゆく患者」と共にいる著者が、遠慮忖度なく現代医療の抱える根本的な矛盾を衝く。

著者紹介

里見 清一 (サトミ セイイチ)  
1961(昭和36)年鳥取県生まれ。86年東京大学医学部卒業。国立がんセンター中央病院内科などを経て日本赤十字社医療センター化学療法科部長。杏林大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)