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幼な子の聖戦

出版社名 集英社
出版年月 2020年1月
ISBNコード 978-4-08-771709-9
4-08-771709-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 219P 20cm

出版社・メーカーコメント

第162回 芥川賞候補作「幼な子の聖戦」と、ビルの窓拭きを描いた話題作「天空の絵描きたち」を収録。憤怒と諦めのあいだに、かすかな希望を探る、著者の新境地!「幼な子の聖戦」ーー人妻との逢瀬を楽しみながら、親元で暮している「おれ」は青森県の小さな村で村議をしている。「おれ」は県議に人妻の件で決定的な弱みを握られ、立候補した同級生への選挙妨害を強いられる。疲弊した村の現実と、地元を愛する同級生の熱い演説。小さな村の選挙戦は、思いもかけぬ方向へとーー。「天空の絵描きたち」ーー安里小春(あさと・こはる)は、ビルの窓拭きを専門にする会社に転職したばかりだった。仕事を理由に彼氏と微妙な関係にあるが、小春は仲間同士で文字通り命を預けて仕事をする緊張感にのめり込んでいる。ある日、ビル内の盗難事件が原因でリーダーのクマさんこと権田が責任者を下ろされてしまう。クマさんにひそかに憧れていた小春は、思い切ってクマさんを焼き鳥に誘うが……。

著者紹介

木村 友祐 (キムラ ユウスケ)  
1970年、青森県八戸市生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。2009年『海猫ツリーハウス』で第三三回すばる文学賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)