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グローバル・グリーン・ニューディール 2028年までに化石燃料文明は崩壊、大胆な経済プランが地球上の生命を救う

出版社名 NHK出版
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-14-081810-7
4-14-081810-7
税込価格 2,200円
頁数・縦 307P 20cm

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要旨

世界にはさまざまな「緊急事態」が発生しているが、忘れてはならないのが「気候変動」の問題だ。2018年10月には国連の科学機関「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が、温室効果ガスの排出増大により、このままいけば地球上の生命の存続が脅かされる」と警告している。どうすればいいのか。本書では、1930年代のアメリカを大恐慌による経済危機から再建するために打ち出された「ニューディール」に匹敵する経済政策の大転換「グリーン・ニューディール」をグローバルに展開する必要性を訴え、その理由と、考えられるロードマップを明らかにしている。グリーン・ニューディールとは、通信手段、動力源、運搬機構といったインフラの脱炭素化(化石燃料から再生可能エネルギーへのシフト)、グリーンビジネス(環境問題解決に関するビジネス)における雇用創出等の政策だ。著者は、文明評論家で、経済動向財団代表、TIRコンサルティング・グループ代表。欧州委員会、メルケル独首相をはじめ、世界各国の首脳・政府高官のアドバイザーを務める。ベストセラー『限界費用ゼロ社会』(NHK出版)など著書多数。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年4月7日]

商品内容

要旨

現在は化石燃料資産が過大に評価される「カーボンバブル」の時代であるが、再生可能エネルギー技術の急速な発展と、危機的状況にある気候変動問題により、その崩壊はもはや確定的な事実である。いまこそ、1930年代の「ニューディール」政策に匹敵する経済政策の大転換、「グリーン・ニューディール」―すなわちスマートでデジタル化されたインフラの整備、社会の脱炭素化、グリーン経済部門における雇用創出等―が必要なのだ。過去20年にわたりEUおよび中国でゼロ炭素社会への移行に向けて助言を行ってきた著者が、新たな経済社会のビジョンを示す!

目次

第1部 大転換―急速に進む化石燃料からの脱却と座礁資産(要はインフラだ
パワー・トゥ・ザ・ピープル―太陽と風は無料だ
ゼロ炭素社会の暮らし―自動化された電気車両による移動、接続点となるIoT建築物、スマートなエコロジカル農業
臨界点―二〇二八年前後にやってくる化石燃料文明の崩壊)
第2部 廃墟から立ち上がるグリーン・ニューディール(巨人を目覚めさせる―声を上げる年金の力
経済改革―新しい社会資本主義
市民の力を結集せよ―地球上の生命を救うために)

おすすめコメント

現代は化石燃料エネルギー関連資産が過大評価される「カーボンバブル」の時代だが、再生可能エネルギー技術の急速な発展と、危機的状況にある気候変動問題の影響で、その崩壊は確定的だ。インフラの脱炭素化、グリーン経済部門の雇用創出などを目指す「グリーン・ニューディール」は、いかに可能か?

著者紹介

リフキン,ジェレミー (リフキン,ジェレミー)   Rifkin,Jeremy
文明評論家。経済動向財団代表。過去3代の欧州委員会委員長、メルケル独首相をはじめ、世界各国の首脳・政府高官のアドバイザーを務める。また、合同会社TIRコンサルティング・グループ代表として、ヨーロッパとアメリカで協働型コモンズおよびIoTインフラ造りに寄与する。1995年よりペンシルヴェニア大学ウォートンスクールの経営幹部教育プログラムの上級講師。著書『ヨーロピアン・ドリーム(The European Dream)』はCorine International Book Prize受賞。広い視野と鋭い洞察力で経済・社会を分析し、未来構想を提示する手腕は世界中から高い評価を得る
幾島 幸子 (イクシマ サチコ)  
翻訳家。早稲田大学政経学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)