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お肴春秋

出版社名 岩波書店
出版年月 2020年4月
ISBNコード 978-4-00-061405-4
4-00-061405-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 196P 18cm

商品内容

要旨

酒肴として表現された、四季折々の美味をこよなく愛した父、「何でもあるわよ」と、当意即妙に酒の肴を用意する母、そして、祖父の膝の上で覚えた熟れ味の遠い記憶。「いのちのスープ」「仕込みもの」など、合理的で研ぎ澄まされた料理の紹介で知られる辰巳芳子の傍には、このようにいつも酒の肴があった。筍、卯の花、塩らっきょう。干物に田楽、菊、零余子―易しく作れる酒の肴を紹介しながら春秋の口福を謳った、新しい味の歳時記がここに。

目次

1 読む肴篇(四月―筍三昧
五月―花と風の月
六月―雨を聴く日々
七月―夏を迎え撃つ
八月―八月十五日のトマトジュース
九月―目にはさやかに見えねども
十月―菊の皿
十一月―風仕事
十二月―歳暮の滋味
一月―いやしけ吉事
二月―寒の美味
三月―春をいただく)
2 作る肴篇(最初の一と品
いつもの肴
干物
揚げ物
ちょっと一膳
おつゆ
漬物)

出版社・メーカーコメント

料理研究家・辰巳芳子、九十五歳。今も包丁を手に取りつつ、食といのちのかかわりに思索を廻らす日々――「酒の肴づくりは、文化を生きる人間の、もっとも洗煉された表現行為なのではないか」という辰巳の気づきから始まった『図書』での連載全十二回に、書きおろしエッセイ七本を加え、四季ある国の口福を綴ったゆかしい随筆集。

著者紹介

辰巳 芳子 (タツミ ヨシコ)  
1924年、東京生まれ。料理研究家、随筆家。料理研究家であった母・辰巳浜子から家庭料理を、宮内庁大膳寮で修行した加藤正之からフランス料理を学ぶ。NPO法人「大豆100粒運動を支える会」会長、「確かな味を造る会」最高顧問。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)