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さくらんぼジャム

P+D BOOKS

出版社名 小学館
出版年月 2020年4月
ISBNコード 978-4-09-352388-2
4-09-352388-6
税込価格 880円
頁数・縦 397P 19cm

商品内容

要旨

幼稚園の年長さんになった庄野家・次男の子、文子(フーちゃん)は、作者の家(山の上の家)のすぐ下に住んでいる。ことあるごとに(ときには一日に何度も)行き来をしては、作者の妻が洋服をつくってあげたり、ご近所さんからいただいた季節の風物をともに楽しんだりしていた。そんな、まさに目の中に入れても痛くないほどかわいがっている孫が、隣駅の街に引っ越すことに。そしてほどなく卒園、小学生になり、ひとつの時代が終わりを告げる。妻は「フーちゃん、いちばん可愛いときに近くにいて遊ばせてやれてよかった」と何度もつぶやく―。足柄に住む長女夫婦、“山の下”に住む長男・次男夫婦、そして近所の人たちとの交流を写実的に、丹念に描く「フーちゃん三部作」完結編。気鋭の庄野潤三文学研究者・上坪裕介氏が「三部作」を通じた解説を寄稿。

著者紹介

庄野 潤三 (ショウノ ジュンゾウ)  
1921年(大正10年)2月9日‐2009年(平成21年)9月21日、享年88。大阪府出身。1955年『プールサイド小景』で第32回芥川賞を受賞。「第三の新人」作家の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)