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イタリア絵画史

ちくま学芸文庫 ロ12−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-480-09990-7
4-480-09990-5
税込価格 1,650円
頁数・縦 378P 図版16P 15cm

商品内容

要旨

美術において重要なのは主題ではない、線・形・色がすべてだ―本書は、イタリアを代表する美術史家ロンギの伝説的講義録である。第1部「イデー」では、事物の躍動を捉えつつ展開していく線、光による造形性、色彩表現とその綜合様式など、美的判断の基準を提出。続く第2部「歴史」では、古代ローマから“イタリア絵画の終焉”までをイデーに基づいて論じる。絵画が心理的歴史的な説明図に堕することなく、純粋に視覚的に批評されるべしという透徹した主張は、パゾリーニやモランディらに絶大な影響を与えた。収録図版多数。

目次

1 イデー(線的様式
造形的様式
造形的=線的様式
形の遠近法的様式
純色彩的様式 ほか)
2 歴史 イタリア絵画の変遷(ローマのモザイクの造形的様式
ビザンティンの色彩的様式
ギリシア=ビザンティンの線的様式
ロマネスク時代におけるこれらの芸術様式の細々とした継続
ドゥッチョと華紋線 ほか)

著者紹介

ロンギ,ロベルト (ロンギ,ロベルト)   Longhi,Roberto
1890‐1970年。イタリア・アルバ生。20世紀イタリアを代表する美術史家。トリノ、ローマで学んだ後、ヨーロッパを放浪。ボローニャ大学で中世・近代美術史を講じ、第二次世界大戦後フィレンツェ大学に移る。戦後イタリアを代表する月刊誌『パラゴーネ』を主宰
和田 忠彦 (ワダ タダヒコ)  
東京外国語大学名誉教授
丹生谷 貴志 (ニブヤ タカシ)  
神戸市外国語大学名誉教授
柱本 元彦 (ハシラモト モトヒコ)  
大学非常勤講師・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)