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スコットランド文学の深層 場所・言語・想像力

出版社名 春風社
出版年月 2020年5月
ISBNコード 978-4-86110-689-7
4-86110-689-3
税込価格 4,070円
頁数・縦 421,18P 22cm

商品内容

要旨

なぜスコットランドは、すぐれた文学者たちを輩出してきたのか。先端的研究の成果をふまえ、『オシアン詩』から現代までのスコットランド文学を展望。その特異な風土や文化を背景として生まれた、豊穣な詩的想像力の世界を照射する。

目次

上書きされる古代ケルト―『オシアン詩』におけるテクストの多層性
伝承童謡「あそこに落とているのはなあに?」の思想史的淵源―ヒュームとスミスの「汎神論的コスモロジー」
一七八七年のロバート・バーンズ―スコットランド旅行の意味するもの
レイディ・ネアンのソングにおけるテーマの変遷―ジャコバイティズムからパトリオティズムへ
十九世紀初頭のスコットランド人文学者を支援する読者―聖職者詩人オーグルヴィの予約購読出版
叙事詩の創造―ジェイムズ・ホッグ『女王の夜曲』と「羊飼いの暦」
エドワード・ウェイヴァリーの読書と教育―「歴史小説」における想像力とハイランド表象
共同体の再生―ウォルター・スコットの『ガイ・マナリング』
十九世紀スコットランド農業労働者たちの歌―ボシー・バラッドの世界
スコットランドと怪異の伝統―ラフカディオ・ハーンの英文学講義にみるスコットランド文学の怪異
R・L・スティーヴンソンとスコットランド・ゴシック―『バラントレーの若殿』にみる輝ける悪と怪異ロマンス
反逆するスコットランド―J・M・バリ『あっぱれクライトン』ほか
ジョージ・マクドナルドのファンタジー文学における神話性―内的女性像グレートマザーを探る
ウィリアム・シャープによる「新異教主義」の追求―『異教評論』を中心に
ヒュー・マクダーミッド―栄光ある孤立から文化再生の先導者へ
エドウィン・ミュアのカフカ論―翻訳を通して捧げた賛辞
はじまりの地に光がさす―ミュリエル・スパークが描く罪人たちのヴィジョン
キャロル・アン・ダフィ―スコットランド生まれの桂冠詩人
スコットランド文学におけるグラスゴー表象―現代映画を中心に探る街の変遷

著者紹介

木村 正俊 (キムラ マサトシ)  
神奈川県立外語短期大学名誉教授。早稲田大学大学院文学研究科(英文学専攻)博士課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)