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笑う桐野夏生 〈悪〉を書く作家群

出版社名 言視舎
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-86565-181-2
4-86565-181-0
税込価格 1,870円
頁数・縦 178,12P 19cm

商品内容

要旨

桐野夏生、中村文則、平野啓一郎、西加奈子、吉田修一、村上春樹…“悪”に魅入られたかのように次々と生み出される現代日本の小説群は、解読されることを欲している。

目次

序 笑いとマスク
1 私とは誰か?(桐野夏生―『メタボラ』『夜の谷を行く』『バラカ』『抱く女』など
中村文則―『私の消滅』
平野啓一郎―『ある男』)
2 転調(桐野夏生―『OUT』『ダーク』など
桐野夏生―『優しいおとな』『路上のX』など
桐野夏生―『魂萌え!』など
桐野夏生―『ハピネス』『ロンリネス』
桐野夏生―『とめどなく囁く』
桐野夏生―『緑の毒』)
3 カルト、ジェンダー、ホラー(桐野夏生―『ナニカアル』
金子光晴―『マレーの感傷』
桐野夏生―『ファイアボール・ブルース』など
西加奈子―刺青とジェンダー
ロラン・バルト―『デクストの楽しみ』
吉田修一―変容するアンドロギュヌス
桐野夏生―『柔らかな頬』『I’m sorry,mama.』『猿の見る夢』など)
結語 サバイブするヒーロー/ヒロイン

著者紹介

鈴村 和成 (スズムラ カズナリ)  
1944年、名古屋市生まれ。東京大学フランス文学科卒。『ランボーとアフリカの8枚の写真』(河出書房新社2008)他、一連の紀行により歴程賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)