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帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる

角川新書 K−325

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-04-082334-8
4-04-082334-6
税込価格 990円
頁数・縦 294P 18cm

商品内容

要旨

大日本帝国陸海軍の将校・下士官兵は戦後に何を語り残したのか?戦後も陸軍はヤマタノオロチで、海軍は双頭の蛇の組織構造だったこと、瀬島龍三が報告を握りつぶした話が漏れた経緯に、松井石根の「陣中日記」改竄をつきとめた舞台裏をはじめ、陸海軍の秘話が明かされる。そして、日本軍の文書改竄問題から、証言者なき時代にどう史資料と向き合うかに至るまで、直に証言を聞いてきた二人が語りつくす!!

目次

序章 帝国軍人との出会い
第1章 作戦系と情報系―陸軍編1
第2章 陸軍はヤマタノオロチ―陸軍編2
第3章 連合艦隊と軍令部―海軍編1
第4章 海軍は双頭の蛇―海軍編2
第5章 日本軍の文書改竄―史料篇1
終章 公文書、私文書、オーラルヒストリー―史料編2

出版社・メーカーコメント

大日本帝国、陸海軍秘話!大和ミュージアム館長と『独ソ戦』著者が初公開。大日本帝国、陸海軍秘話。大和ミュージアム館長と『独ソ戦』著者が初公開!戦後、将校・下士官兵は何を二人に語り残したのか……。大日本帝国陸海軍の将校・下士官兵は戦後に何を語り残したのか? 戦後も陸軍はヤマタノオロチで、海軍は双頭の蛇の組織構造だったこと、瀬島龍三が情報を握りつぶした話が漏れた経緯に、松井石根の『陣中日記』改竄を突き止めた舞台裏をはじめ、陸海軍の秘話が明かされる。そして、日本軍の文書改竄問題から、証言者なき時代にどう史資料と向き合うかに至るまで、直に証言を聞いてきた二人が語りつくす!!■瀬島龍三が情報を握りつぶした話が漏れた経緯■藤村義一の「誇張」、坂井三郎の「加筆」、朝枝繁春の「ほら」■大井篤が漏らした「連合艦隊との戦いは終わった」■『滄海よ眠れ』で暴露された、ミッドウェイで捕虜を茹で殺していた事実■松井石根の『陣中日記』改竄を突き止めた舞台裏■大和と武蔵を「使いこなせなかった」ことに問題があった■歴史に残るメイキング、ババル島虐殺事件 etc.

著者紹介

戸〓 一成 (トダカ カズシゲ)  
呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)館長。日本海軍史研究家。1948年、宮崎県生まれ。多摩美術大学美術学部卒業。(財)史料調査会の司書として、海軍反省会にも関わり、特に海軍の将校・下士官兵の証言を数多く聞いてきた。92年に理事就任。99年、厚生省(現厚生労働省)所管「昭和館」図書情報部長就任。2005年より現職。19年、『“証言録”海軍反省会』(PHP研究所)全11巻の業績により第67回菊池寛賞を受賞
大木 毅 (オオキ タケシ)  
現代史家。1961年東京都生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、国立昭和館運営専門委員、陸上自衛隊幹部学校(現陸上自衛隊教育訓練研究本部)講師等を経て、現在著述業。雑誌『歴史と人物』(中央公論社)の編集に携わり、多くの旧帝国軍人の将校・下士官兵らに取材し、証言を聞いてきた。『独ソ戦』(岩波新書)で新書大賞2020大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)