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京アニ事件

平凡社新書 948

出版社名 平凡社
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-582-85948-5
4-582-85948-8
税込価格 902円
頁数・縦 205P 18cm

商品内容

要旨

二〇一九年七月一八日―。日本を代表するアニメ制作会社である、「京都アニメーション」のスタジオに火が放たれた。結果的に三六名が死亡するという、史上最悪の放火殺人事件となった「京アニ事件」。この事件があらわにしたこととは何だったのか。アニメ史を専門とする研究者が、独自の視点から事件の深層を読み解く。

目次

第1章 メディアは事件をいかに報じたか(事件初日
「専門家」の多くが沈黙―事件翌日
史上最悪の放火殺人事件―事件発生3日
「犠牲者」から「犠牲物」へ―事件発生1週間
誰が犠牲になったのか―事件発生1か月
容疑者はどこへ行った―事件発生3か月)
第2章 事件による被害状況(事件発生まで
火災発生
人的・物的被害)
第3章 「独立国」としての京都アニメーション(アニメ史の中の京アニ
アニメ界の旧弊を打破
唯一無二の作品を生み出す
京アニの「家族主義」)
第4章 事件があらわにしたこと(アニメにまつわる事件史
専門家はなぜ沈黙したのか
容疑者像をいかに捉えるか
実名報道をめぐる議論
国内外からの寄付)
第5章 事件をいかに記録するか(京アニの再興へむけて
犯罪被害者の権利保護と報道の自由
犠牲者の鎮魂の場
研究者の立場から)

おすすめコメント

多くの死傷者を出し、アニメ界のみならず日本社会に大きな損失をもたらした「京アニ事件」。この事件は何を露わにしたのか。アニメ史の専門家が独自の観点から分析する。

著者紹介

津堅 信之 (ツガタ ノブユキ)  
1968年兵庫県生まれ。近畿大学農学部卒業。アニメーション研究家。日本大学藝術学部映画学科講師。専門はアニメーション史。近年は映画史、大衆文化など、アニメーションを広い領域で研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)