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女誡扇綺譚 佐藤春夫台湾小説集

中公文庫 さ80−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2020年8月
ISBNコード 978-4-12-206917-6
4-12-206917-3
税込価格 1,100円
頁数・縦 317P 16cm

商品内容

要旨

一九二〇年六月、新進作家佐藤春夫は日本の植民地だった台湾へと旅立った。この旅行が転機となり、以後二〇年にわたって、台湾に想を得た作品が生まれる。台南の廃屋を舞台としたミステリー『女誡扇綺譚』、一九三〇年の「霧社事件」を予感させる『霧社』など、台湾でも評価の高まる九篇。

おすすめコメント

廃墟に響く幽霊の声「なぜもっと早くいらっしゃらない?」。台湾でブームを呼ぶ表題作等100年前の台湾旅行に想を得た今こそ新しい9篇。文庫オリジナル

著者紹介

佐藤 春夫 (サトウ ハルオ)  
1892(明治25)年和歌山県東牟婁郡新宮町(現・新宮市)に生まれる。1910年上京後、与謝野寛・生田長江に師事。また永井荷風に学び、慶應義塾大学在籍中から「スバル」「三田文学」で詩歌と評論に早熟の才を示した。1918(大正7)年、谷崎潤一郎の推挙により文壇に登場。青春の憂愁を詠う『田園の憂鬱』や、探偵小説『指紋』、ユートピア小説『美しき町』など、洒脱なロマンに独自の作風を示し、新進流行作家となった。1935(昭和10)年より芥川賞の初代選考委員を務め、戦中・戦後にわたって長く文壇で重きをなした。著作は、詩歌から小説、戯曲、評伝、童話など多岐にわたる。1964年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)