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有島武郎 地人論の最果てへ

岩波新書 新赤版 1849

出版社名 岩波書店
出版年月 2020年9月
ISBNコード 978-4-00-431849-1
4-00-431849-1
税込価格 968円
頁数・縦 268,4P 18cm

商品内容

要旨

土地や血統の宿命からは決して逃れられないと知りつつも、普遍的な個性や愛を信じようとした有島武郎(一八七八‐一九二三)。二つの力学が複雑に絡み合うなかで、『或る女』『カインの末裔』などの有島文学は産み落とされた。矛盾に満ちた葛藤の果てに有島が夢見た地平をめざして、その作品と生涯を読み解いていく。

目次

序 世界はやがて一つのミリウに
第1章 二つの地/血から未開地へ
第2章 地球と人種
第3章 愛と伝統主義
第4章 海と資本主義
第5章 生きにくい女たちの群像
第6章 個性以前のもの
第7章 継承されてしまう財産
終章 土くれどもの空

出版社・メーカーコメント

土地や血統の宿命からは決して逃れられないと知りつつも、普遍的な個性や愛を信じようとした有島武郎(一八七八―一九二三)。二つの力学が絡み合うなか、『或る女』『カインの末裔』『生れ出づる悩み』などの有島文学は産み落とされた。矛盾に満ちた葛藤の果てに有島が夢見た地平をめざして、その作品と生涯を読み解いていく。

著者紹介

荒木 優太 (アラキ ユウタ)  
1987年東京生まれ。在野研究者。専門は有島武郎。明治大学大学院文学研究科日本文学専攻博士前期課程修了。2015年に「反偶然の共生空間―愛と正義のジョン・ロールズ」で第59回群像新人評論賞優秀作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)