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戦後日本を問いなおす 日米非対称のダイナミズム

ちくま新書 1515

出版社名 筑摩書房
出版年月 2020年9月
ISBNコード 978-4-480-07320-4
4-480-07320-5
税込価格 968円
頁数・縦 286P 18cm

商品内容

要旨

米日の支配・従属関係の原型は、太平洋戦争の勝者と敗者との上下・優劣関係のなかで形成された。米国主導のこの「日米非対称システム」が生んだ天皇制温存、新憲法、旧・新安保条約が戦後日本にとって何を意味するかを分析。米国優位を許す弱者日本独自の理由を考察する。また冷戦後の安保条約変容を検証。中国台頭・米国後退のなか、政治的自立を欠く日本を厳しく見据える視点から、相応の軍事的負担を担いつつ民主主義を確たるものにするため、いま日本国民が何をすべきかを問う。

目次

第1章 戦後日本の母型
第2章 憲法九条と国際政治
第3章 日米非対称システムの内実
第4章 冷戦が終わって
第5章 安全保障政策と外交力
第6章 政治的「自立」への道

著者紹介

原 彬久 (ハラ ヨシヒサ)  
1939年生まれ。東京国際大学名誉教授。法学博士。プリンストン大学客員研究員(1977〜78年)。専門は国際政治学、日本政治外交史。早稲田大学第一政治経済学部卒業。岸信介へのオーラル・ヒストリーの実践や安保改定の政治過程をめぐる先駆的研究で知られる。著書に『戦後政治の証言者たち』(岩波書店、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)