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黄禍論 百年の系譜

講談社選書メチエ 734

出版社名 講談社
出版年月 2020年9月
ISBNコード 978-4-06-520921-9
4-06-520921-8
税込価格 1,815円
頁数・縦 237P 19cm

商品内容

要旨

日本と中国が結んで牙を剥き、西洋世界が飲み込まれる―日露戦争を契機に欧米社会に生まれた強迫観念は、とりわけアメリカにおいて社会の根底に刻まれた。国際連盟設立時における人種差別撤廃案の廃案、対日戦争計画策定、日系移民排斥、そして戦後の日米貿易摩擦…政治・外交に影を落とし続ける「人種主義的思考」とは何か。百年以上にわたる「黄色い禍」という言説の系譜を辿る。

目次

第1章 東洋人の群れ―「日中同盟」の悪夢
第2章 幻の「人種平等」―国際連盟設立と人種差別撤廃案、そして「排日移民法」
第3章 汎アジア主義の興隆と破綻
第4章 戦争と人種主義
第5章 消えない恐怖―冷戦下の日米関係
第6章 よみがえる黄禍論

出版社・メーカーコメント

日本と中国が同盟し西洋は征服されてしまう!―この強迫的な人種主義的思考がいかにアメリカに取り憑いてきたか。百年の系譜を辿る。

著者紹介

廣部 泉 (ヒロベ イズミ)  
1965年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。ハーバード大学大学院博士課程修了。Ph.D.(歴史学)。現在、明治大学政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)