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対立軸の昭和史 社会党はなぜ消滅したのか

河出新書 021

出版社名 河出書房新社
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-309-63122-6
4-309-63122-3
税込価格 968円
頁数・縦 269P 18cm

商品内容

要旨

戦後、野党第一党の位置を不動のものにしながら、内部抗争を繰り返し、幾度ものチャンスを生かせぬまま、ついに消え去った社会党。この混迷はいまのリベラルをかかげる野党にもひきつがれている。昭和とともに忘れかけられた戦後左派の栄光と悲惨を現代のために見直す。

目次

序章 安倍的時代の先を見つめるために
第1章 右派と左派、骨肉の憎悪(革命か、漸進主義か
講和条約と社会党
右派と左派の根本矛盾
社会党の分裂と自爆
階級政党から現実政党へ)
第2章 60年安保以後、大衆社会の中で(60年安保とコップの中の争い
安保敗退と浅沼委員長刺殺の悲劇
瞑想する社会党
左派政党の原罪
社会党内の不毛な対立)
第3章 社会党はなぜ国民から見放されたか(「時代」から遁走した大衆政党の罪
現実に背を向け、理念に固執する政党
運命を決した「非武装中立論」
なぜ、冷戦時代を見誤ったのか
思考停止した非武装中立論の限界)
第4章 「社会主義」から「護憲」へ(派閥抗争で自滅の道へ
戦後日本に残された「傷痕」
社会主義政党から「護憲」政党へ
土井たか子時代の到来
「マドンナ戦略」の限界)
第5章 社会党の消滅と戦後の終焉(双頭の鷲と化した土井社会党
社会党vs.自民党の核心
「なしくずしの死」への道筋
権力に媚びる「革新政党」
「社会主義者」という虚偽の自意識)

出版社・メーカーコメント

戦後、最大野党として力を持ちつつも、激しい党内闘争と保守からの切り崩しによって消滅した社会党とは何だったのか。その興亡を検証するなから左派の可能性を問うもうひとつの昭和史。

著者紹介

保阪 正康 (ホサカ マサヤス)  
1939年北海道生まれ。現代史の奥底にひそむ真実を追い続ける。個人誌『昭和史講座』で菊池寛賞、『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)