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占領下のエンタテイナー 日系カナダ人俳優&歌手・中村哲が生きた時代

出版社名 草思社
出版年月 2020年12月
ISBNコード 978-4-7942-2481-1
4-7942-2481-8
税込価格 2,750円
頁数・縦 412P 20cm

商品内容

要旨

進駐軍キャンプの人気歌手。日米合作映画やB級映画の「怪しげな日本人」役。戦前はバンクーバー「朝日軍」の本塁打王。好漢・サリー中村の波瀾の生涯。

目次

プロローグ―PPMのCDに残されていた懐かしい父の声
第1章 バンクーバーのホームラン王(パウエル・ストリートの日本人
父の仕事は「土地売買通弁業」 ほか)
第2章 日本の映画の世界へ(日本での初リサイタルは評判上々
自分では気づかなかった微妙な訛り ほか)
第3章 占領下の日本で大活躍(疎開先で歌や英語を教える
収容所の日本人たちへの厳しい通達 ほか)
第4章 あくまでオペラ歌手として(妻を不安にさせたクラシックへのこだわり
映画不況で専属料が大幅ダウン ほか)
第5章 日本人として生きる(年金制度のあるカナダへ行けば、もう大丈夫と思い込む
一家そろってカナダへ移住を決断 ほか)

出版社・メーカーコメント

日系二世としてカナダのバンクーバーに生まれ、「朝日軍」という野球チームのホームランバッターとして活躍(『バンクバーの朝日』という映画にもなりました)、その後歌手となり戦後の占領下日本ではポップス、ジャズのリサイタルで人気を博し、また日米合作映画では必ずと言っていいほど「怪しげな東洋人」として出演する俳優&歌手・中村哲。戦前から戦後にかけての大きなうねりの中を、2つの国のはざまで生きた一人のエンタテイナーの稀有な人生を、実の息子である著者が生き生きと語る。

著者紹介

寺島 優 (テラシマ ユウ)  
本名・中村修。俳優・歌手中村哲の長男。1949年、東京都出身。武蔵大学人文学部社会学科卒業後、東宝株式会社に入社、宣伝部勤務。山口百恵・三浦友和の文芸シリーズや『ルパン三世カリオストロの城』(宮崎駿第1回監督作品)、『火の鳥2772愛のコスモゾーン』(手塚治虫総監督)などの宣伝を担当。また、当時のゴジラ映画全作品を日替わり上映した『ゴジラ映画大全集』(日本劇場)を企画宣伝。1978年、週刊少年ジャンプのマンガ原作賞に入賞。翌年に『テニスボーイ』(小谷憲一)で連載デビュー。他にもマンガ原作多数。80年12月に東宝を退社後はTVアニメの脚本(本名)も執筆。2019年には初の舞台脚本『かぐや姫と菊五郎』を書き下ろす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)