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子どもを愛せないとき ボンディング障害を知っていますか?

出版社名 日本評論社
出版年月 2020年12月
ISBNコード 978-4-535-56398-8
4-535-56398-5
税込価格 1,870円
頁数・縦 177P 19cm

商品内容

要旨

わが子を可愛く思えなくても、それは“ボンディング障害”のせい?親御さんは決してひとりで悩まないで!

目次

第0章 はじめに
第1章 可愛いという感情がすぐに湧かない親たち
第2章 可愛いと思う赤ちゃんに攻撃的になる親たち
第3章 育児を拒否する親たち
第4章 育児の責任に押しつぶされる親たち
第5章 次の子の誕生から愛情をもてなくなる親たち
第6章 うつ病から愛情をもてなくなる親たち
第7章 赤ちゃんを他者に預けることを決断する親たち
第8章 終わりにかえて

出版社・メーカーコメント

産後に自身の子に強い絆の感情を持てない親は少なくない。この心理状態はボンディング障害と呼ばれるが、研究によれば10%以上の母親が新生児に対して、ボンディング障害を示していた。この心理状態は1990年代半ばから周産期精神医学の領域で注目され始めた。以降、その状態像、発生要因、経過、育児態度への影響、治療・予防方法について研究が行なわれている。一方、当事者である親(母親と父親)は、そうした心のあり方が「自分だけのこと」「恥ずかしいこと」と考え、みずから支援を求めようとせず、孤立する。抑うつ状態にもなる。本書は、こうした親とその親を支援する人々に対し、ボンディング障害の架空事例と、その事例がどのように支援されてゆくかを提示し、当事者ならびに直接支援に当たる専門職者へ正しい情報と支援のあり方を提供することを目的とする。

著者紹介

北村 俊則 (キタムラ トシノリ)  
1972年慶応義塾大学医学部卒業。慶応義塾大学病院(精神神経科)、東京武蔵野病院、英国バーミンガム市オールセインツ病院、国立精神・神経センター精神保健研究所を経て、2000年12月‐2010年9月熊本大学大学院生命科学研究部教授(臨床行動科学分野・こころの診療科)。2010年10月北村メンタルへルス研究所開設。2011年6月こころの診療科きたむら醫院開設。2015年6月北村メンタルヘルス学術振興財団代表理事就任。ワシントン大学医学部(米国セント・ルイス)客員教授、Open Family Studies Journalなど国際専門誌の編集委員、英国精神医学会会員およびフェロウ(Fellow of the Royal College of Psychiatrists)。現職 北村メンタルヘルス研究所所長、こころの診療科きたむら醫院院長、北村メンタルヘルス学術振興財団代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)