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ステップファミリー 子どもから見た離婚・再婚

角川新書 K−345

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2021年1月
ISBNコード 978-4-04-082367-6
4-04-082367-2
税込価格 1,056円
頁数・縦 220P 18cm

商品内容

要旨

子どもは「新しい親」を求めていない!「親になろうとしてごめんなさい」。ある幼女虐待死事件の裁判で、継父の被告が発した言葉はすべてを象徴していた。“ステップファミリー=再婚者の子がいる家族”では、継親の善意が子どもを追いつめやすい。「親代わり、良い親にならなければいけない」。日本の伝統といえる家族観が親も子も不幸にしている。現実を受け止めた先に見える、親子が幸福に生きる“家族の形”。

目次

第1章 家族の悲劇をどう読むか―虐待事件の背景にある離婚・再婚(児童虐待事件とステップファミリー
「親になろうとしてごめんなさい」―「ふつうの家族」という落とし穴? ほか)
第2章 離婚・再婚の変化と「ふつうの家族」(親の離婚・再婚を経験する子どもの増加
近代以前の日本は離婚・再婚に寛容な社会 ほか)
第3章 「ふたり親家庭」を再建する罠(「新しいお父さん」「新しいお母さん」になるという落とし件
親の離婚・再婚を経験した子どもたちの声 ほか)
第4章 世帯を超えるネットワーク家族へ(世帯を超えるネットワークとしての家族
「おじさん」は、母の夫で、私にとっては相談相手 ほか)
第5章 ステップファミリーの未来へ―どのような支援と制度が必要か(対立する二つのタイプのステップファミリー
「非現実的な期待」を抱きやすい親と継親 ほか)

出版社・メーカーコメント

再婚家庭で起こる虐待の悲劇。 それは、「正しい親」幻想が原因だった!再婚家族の虐待が、社会のプレッシャーと「正しい親」幻想から起こっていると指摘。解決策として、子どもが元親家族とつながるネットワーク型ステップファミリーを提言!

著者紹介

野沢 慎司 (ノザワ シンジ)  
1959年生まれ、茨城県水戸市出身。1989年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学修士。専門は家族社会学、社会的ネットワーク論。明治学院大学社会学部教授。2001年より菊地真理らと協働して日本のステップファミリー研究を牽引。その間、フロリダ州立大学・オークランド大学で客員研究員。支援団体SAJと協力して一連の国際会議を開催する
菊地 真理 (キクチ マリ)  
1978年生まれ、栃木県宇都宮市出身。2009年、奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専門は家族社会学、家族関係学。大阪産業大学経済学部准教授。2001年よりステップファミリー研究および当事者支援団体SAJでの活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)