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リベラルなイスラーム 自分らしくある宗教講義

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2021年1月
ISBNコード 978-4-7664-2713-4
4-7664-2713-0
税込価格 2,200円
頁数・縦 278P 19cm

商品内容

要旨

なぜ男性が優位な社会なのか?なぜ過激派はテロを起こすのか?その根拠は、イスラームの聖典クルアーンにあるとされている。しかし、新たな解釈を試み、男女平等やテロ抑制に取り組むムスリムたちも出てきている。本書では、クルアーンという豊かなテクストを「リベラル」な解釈へと開き、変革を期す者たちに着目。他者を認め、自分らしくあることを目指す「読み」の奥深さと、その実践を見ていく。

目次

ガイダンス
第1講 どうして聖典が重要なの?―クルアーンの力
第2講 クルアーンは戦争を命じている?―聖典の表と裏
第3講 平和を説くムスリムって?―インドでの模索
第4講 クルアーンはテロに反対している?―ムスリム国際NGOの挑戦
第5講 女性は離婚を言い出せない?―宗教マイノリティと男女平等
第6講 同性愛者は認められる?―英国紙ガーディアンのクルアーン解釈
最終講 リベラルなイスラーム―人類の共生する世界

出版社・メーカーコメント

これまでの保守的で男性中心的なイスラーム社会のあり方に対し、進歩主義的でリベラルな知識人ムスリムが、新たなクルアーン解釈を通じて、多様性を許容する社会を構築しようとする運動を描く。自分らしくあるために奮闘する人々の、思想と実践。

著者紹介

大川 玲子 (オオカワ レイコ)  
明治学院大学国際学部教授。イスラーム思想専攻。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)修士号取得。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)