霧の犬
岩波現代文庫 文芸 331
出版社名 | 岩波書店 |
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出版年月 | 2021年2月 |
ISBNコード |
978-4-00-602331-7
(4-00-602331-6) |
税込価格 | 1,144円 |
頁数・縦 | 264P 15cm |
商品内容
要旨 |
霧を吸い、吐き出す街。無蓋列車で運ばれる戦車と、鯨骨のバリケード。割れる男、足を洗う女、消えた整体師、恐怖党員、老いた彫り師、隻眼の不審者―符号と化した人びとの間を、三本肢の犬が霧を縫って歩く。九十五の断片を連ねる異様な表題作のほか、交合する男女がある殺人の記憶を語りあう「カラスアゲハ」、刑吏の視点から“できごと”を眺める「アプザイレン」など、終末の風景、滅びの日々を描く中短編四作。 |
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出版社・メーカーコメント
霧を吸い、吐き出す街。無蓋列車で運ばれる戦車。割れる男、足を洗う女、三本脚の犬??。九十五の断片を連ね、恐怖党の跋扈する異様な世界を現出させる表題作のほか、交合する男女が殺人の記憶を語りあう「カラスアゲハ」、刑吏の視点から〈できごと〉を眺める「アプザイレン」など、終末の風景、滅びの日々を描く中短編四作。解説=沼野充義