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野口米次郎と「神秘」なる日本

人文学のフロンティア大阪市立大学人文選書 8

出版社名 和泉書院
出版年月 2021年1月
ISBNコード 978-4-7576-0978-5
4-7576-0978-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 209P 19cm

商品内容

要旨

明治中葉、日本人青年が単身、太平洋を渡っていった。野口米次郎は苦学力行の末、英詩人としてデビューし欧米にその名を知られるところとなり、日本の文学・伝統芸能の世界的価値を欧米に紹介し、ノーベル文学賞詩人タゴールにも比較され、多くの著述をとおして国際的に少なからぬ足跡を残した。日英バイリンガル国際派詩人ヨネ・ノグチ“Yone Noguchi”の前半生を辿るとともに、同時代に雄飛した青年たちの生きざまを探る。

目次

第1章 野口米次郎の日本紹介のなかの神秘性(英国における俳句についての講演
神秘なる詩としての能)
第2章 帰国後の野口米次郎と神秘の関係(日本から発信する日本の神秘
日本文壇のなかでの活動)
第3章 新大陸アメリカのなかの「神秘」志向(秘教思想に出逢った若き日本人たち
シカゴ万国宗教会議と日本の宗教)
第4章 野口米次郎の英詩と宗教性(渡米前後
カリフォルニアという場所から
神秘なる異国の詩人ヨネノグチ)
第5章 「神秘」とその展開(心霊治療家・木村秀雄と、その妻・駒子
宗教、舞踊、社会意識)

著者紹介

堀 まどか (ホリ マドカ)  
山口県生まれ。現在:大阪市立大学文学部文化構想学科アジア文化コース准教授、博士(学術)。専門:国際日本研究、境界者の文学と思想の研究。著書:『「二重国籍」詩人 野口米次郎』名古屋大学出版会2012年(第34回サントリー学芸賞受賞・芸術文学部門)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)