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神保町「ガロ編集室」界隈

ちくま文庫 た38−3

出版社名 筑摩書房
出版年月 2021年2月
ISBNコード 978-4-480-43716-7
4-480-43716-9
税込価格 990円
頁数・縦 310P 15cm

商品内容

要旨

1960年代末、マンガ、映画、演劇、アート、さまざまな表現分野で変革の波が起きていた。その中心にあった、白土三平「カムイ伝」連載の『月刊漫画ガロ』編集部に本書著者は転職する。そして、長井勝一編集長のもと、つげ義春「ねじ式」、滝田ゆう「寺島町奇譚」誕生の瞬間、林静一、佐々木マキらのデビューの場に立ち会う。その後、北冬書房を設立し今も活動は続く。巻末対談、つげ正助。

目次

第1章 『ガロ』創刊のころ(神保町界隈
『ガロ』創刊のころ)
第2章 『ガロ』の人たち(『ガロ』編集室
池上遼一とつげ義春
佐々木マキの反逆
滝田ゆうと国立の喫茶店にて
林静一の叙情性
異能の人たち
「つげ義春以後」の表現者たち)
第3章 美術、映画、本…(現代美術の人たちと
映画と演劇と本と)
第4章 回想と追憶の人々(水木しげるサンを偲ぶ
辰巳ヨシヒロ追憶
鈴木清順監督の思い出
渡辺一衛さんを悼む
うらたじゅんさんを偲ぶ
梶井純を偲ぶ)
終章 長井勝一さんとつげ義春さん(長井さんとの五年余り
『夜行』創刊のいきさつ
つげ義春作品の内と外
つげ義春の「創作術」について
巻末対談 つげ正助と語る「つげ義春」)

著者紹介

高野 慎三 (タカノ シンゾウ)  
1940年東京生まれ。書評紙「日本読書新聞」勤務を経て、1966年5月に青林堂入社。『月刊漫画ガロ』の編集に携わる。1971年12月に退社。北冬書房を設立、『夜行』『幻燈』などの刊行を続けて現在にいたる。一方、1967年には、石子順造、菊地浅次郎(山根貞男)、梶井純とともに『漫画主義』を創刊する。また、1999年には貸本マンガ史研究会の創立に参加する。ペンネーム「権藤晋」での著作も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)