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毛沢東時代の政治運動と民衆の日常

慶應義塾大学東アジア研究所叢書

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-7664-2729-5
4-7664-2729-7
税込価格 5,720円
頁数・縦 313P 22cm

商品内容

要旨

毛沢東時代、繰り返し展開されてきた政治運動に対して、民衆はどのように考え、どのように対応したのか?日記などのさまざまな一次資料を使って民衆の生の声を集め、今日につながる当時の基層社会の底流を探る。

目次

第1部 農村社会「疑似安定化」と農民の日常(毛沢東時代の中国農村における「疑似安定化」仮説について
人民公社における農民の働き方と暮らし―高校卒業までの個人的体験を中心
食料不足を生き抜く―飢饉期における農民の行動)
第2部 社会主義的秩序の構築と労働者の日常(都市に暮らす労働者の私的生活世界と社会主義的秩序
建国初期における療養事業の展開と労働者の日常
重慶の青年Lの半生―労働教養分子になるまで)
第3部 政治運動、学校教育と学生の日常(建国初期の大学における政治運動の展開と学生の日常
思想改造運動における若者の内面世界―ある大学生の二面的自画像
「進学」をめぐる同床異夢:1949‐57年―中国の中等学校における政治教育と政治運動)
第4部 政治運動、宗教組織と信者の日常(宗教から見た1950年代の中国―対プロテスタント政策と教会の反応を事例に
基督教三自革新運動の展開と教徒たちの反応
民間教派への入信と脱会―Y廠の信者たち)

出版社・メーカーコメント

農業集団化運動や文化大革命といった政府主導の運動は、民衆にどのように受け止められていたのか。近年新たに発見された公式資料および民間レベルの非公式資料を読み解き、当時の認識や民衆の内面的葛藤に迫る。

著者紹介

鄭 浩瀾 (テイ コウラン)  
慶應義塾大学総合政裁学部准教授。1977年生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了、博士(政策・メディア)。専門分野:中国近現代史、中国地域研究
中兼 和津次 (ナカガネ カツジ)  
東京大学名誉教授。1942年生まれ。東京大学教養学部卒業、博士(経済学)。専門分野:中国経済、開発経済、移行経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)