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ヨーロッパ思想史 理性と信仰のダイナミズム

筑摩選書 0211

出版社名 筑摩書房
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-480-01728-4
4-480-01728-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 389,7P 19cm

商品内容

要旨

アウグスティヌスからトマス・アクィナスに至って完成した知の体系は、ドゥンス・スコトゥスとオッカムのウィリアムにより解体される。すると、エラスムスやルターが人文主義やプロテスタンティズムを興隆させる。ロックらが近代哲学の基礎を築き、カントとヘーゲルが思想体系を完成させるも、やがてマルクスの社会思想やフォイエルバッハの人間学などで解体される―このように理性と霊性の総合から解体への転換期に新思想が創造されるというダイナミズムに注目し、ヨーロッパ思想史全体を描き出す野心的試み。

目次

1 古代(ギリシア思想の特質
ヘブライズムの思想的特質 ほか)
2 中世(中世思想の構造と展開
中世初期の思想家とスコラ哲学 ほか)
3 近代(ルネサンスと宗教改革の思想
宗教改革から近代思想へ ほか)
4 現代(現代ヨーロッパの思想状況
ヨーロッパ思想の世俗化 ほか)

著者紹介

金子 晴勇 (カネコ ハルオ)  
1932年生まれ。静岡県出身。岡山大学名誉教授。聖学院大学名誉教授。専門は倫理学、キリスト教思想史。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(京都大学)。『ルターの人間学』で日本学士院賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)