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小悪魔

白水uブックス 235 海外小説永遠の本棚

出版社名 白水社
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-560-07235-6
4-560-07235-3
税込価格 2,640円
頁数・縦 492P 18cm

商品内容

要旨

学校教師ペレドーノフは町の独身女性から花婿候補ともてはやされていたが、実は出世主義の俗物で、怠惰かつ傲岸不遜な人物。視学官のポストを求めて奔走するが、町の人々が自分を妬み陰謀を企んでいるという疑心暗鬼に陥り、やがて奇怪な妄想に取り憑かれていく。一方、少女と見紛う美少年サーシャに惚れこんだリュドミラは無邪気な恋愛遊戯に耽っていたが…。ロシア・デカダン派の作家が描く頽廃と倒錯の世界。

出版社・メーカーコメント

地方都市の学校教師ペレドーノフは出世主義の俗物で、やがて疑心暗鬼に陥り奇怪な妄想に取り憑かれていく。ロシア・デカダン派の傑作。

著者紹介

ソログープ,フョードル (ソログープ,フョードル)   Сологуб,Федор
ロシア象徴主義の詩人・小説家。1863年ペテルブルク生まれ。本名フョードル・クズミッチ・テテールニコフ。師範学校で学び、学校教師として働きながら詩や小説を創作。1896年に第一短篇集『影』と長篇『重苦しい夢』を発表。長篇第二作『小悪魔』(1907)が大成功を収め、以後文筆活動に専念、デカダン派の重要作家としての地位を確立する。象徴的な抒情詩でも名声を博し、「かくれんぼ」「毒の園」「白い母」などの世紀末的な死と幻想のイメージに満ちた短篇でも知られる。十月革命には反対の立場をとり、革命後はボリシェヴィキ政府から冷遇された。1927年死去
青山 太郎 (アオヤマ タロウ)  
1938年東京生まれ。ロシア文学者。早稲田大学ロシア文学科卒。同大学院修士課程修了。パリ大学東洋語・東洋文化研究所を経て、九州大学言語文化部教授。2002年定年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)