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アジア遊学 257

交錯する宗教と民族 交流と衝突の比較史

  • 鹿毛敏夫/編 村井章介/〔ほか執筆〕
出版社名 勉誠社
出版年月 2021年7月
ISBNコード 978-4-585-32503-1
4-585-32503-4
税込価格 3,080円
頁数・縦 220P 21cm
シリーズ名 アジア遊学

商品内容

要旨

世界に多数存在する異宗教と多民族は、時に激しい対立や交流、融合を繰り返しながら、現代までの歴史を紡いできた。それらは、いかに顕在化しているのか。アジアとヨーロッパの東西における人の移動と民族の越境・交流の実態、ヨーロッパ社会における政治と宗教の関係、個々の人間の想いとその相克、さらにそこから相対化される「国家」意識の具体的深層に迫る。歴史学・文学・社会学・文化人類学・言語学・地域学・宗教学の分野から多角的に比較検証し、宗教・民族・国家間の共存のあり方を問い直す。

目次

はしがき 異宗教・多民族世界の混沌―その歴史と現在
第1部 流動する民族社会(鎌倉北条氏と南宋禅林―渡海僧無象静照をめぐる人びと
ドイツ語圏越境作家における言語、民族、文化をめぐって
近代名古屋にとっての中東―実業界との関係を中心に ほか)
第2部 宗教の断絶と叡智(ボーダレス化する世界と日本の宗教文化
ラダックのアイデンティティ運動―もうひとつの「カシミール問題」
インドネシア・アチェ州のイスラーム刑法と人権 ほか)
第3部 個の相克と相対化される「国家」(戦国大名の「国」意識と「地域国家」外交権
日本中世の「暴力」と現代の「教育」
一亡命作家の軌跡:西欧キリスト教世界の対岸から―フアン・ゴイティソーロのバルセロナ、サラエヴォ、マラケシュ ほか)