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モダニティと自己アイデンティティ 後期近代における自己と社会

ちくま学芸文庫 キ32−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-480-51063-1
4-480-51063-X
税込価格 1,650円
頁数・縦 483P 15cm

商品内容

要旨

後期近代において、個人は特定の場所や宗教、慣習から切り離され、グローバルな社会と相互に繋がるようになった。常に新たな情報に開かれ、継続的な変化が前提となる時代に、自己アイデンティティは外的準拠点を失い、その物語を自ら構成しつづけることでのみ保たれる「再帰的プロジェクト」となる。それは、不確実で多様な選択肢の中から「いかに生きるべきか」を選び続ける重荷を自己に課すものでもあった。精神分析、心理学、社会学など多分野の研究をもとに独自の理論的枠組みを作り上げ、近代的自己の持つ可能性と苦難を読み解いた現代的古典。

目次

第1章 ハイ・モダニティの輪郭
第2章 自己:存在論的安心と実存的不安
第3章 自己の軌跡
第4章 宿命、リスク、安心
第5章 経験の隔離
第6章 自己の苦難
第7章 ライフ・ポリティクスの登場

出版社・メーカーコメント

常に新たな情報に開かれ、継続的変化が前提となる後期近代で、自己はどのような可能性と苦難を抱えるか。独自の理論的枠組を作り上げた近代的自己論。

著者紹介

ギデンズ,アンソニー (ギデンズ,アンソニー)   Giddens,Anthony
1938年、イギリス生まれ。社会学者。ケンブリッジ大学教授などを経て、LSEの学長を務めた。現在はLSE名誉教授、イギリスの上院議員。著書多数
秋吉 美都 (アキヨシ ミト)  
1969年生まれ。社会学者。専修大学人間科学部教授
安藤 太郎 (アンドウ タロウ)  
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学
筒井 淳也 (ツツイ ジュンヤ)  
1970年生まれ。社会学者。立命館大学産業社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)