• 本

そらのことばが降ってくる 保健室の俳句会

teens’ best selections 57

出版社名 ポプラ社
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-591-17106-6
4-591-17106-X
税込価格 1,540円
頁数・縦 231P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • この物語は中学2年生のソラ、そして同じく2年生のハセオの保健室登校2人組を中心とした感動的なお話です。ソラは中学1年生の時に顔にあるほくろのことが原因でいじめられ、以後教室には行けなくなってしまいました。そんな、ソラとハセオは中学2年生の4月に保健室で出会います。その後ハセオが趣味としてやっていた「俳句」をソラと一緒に創ることになります。その後の二人の展開がこの本の見所です。2人が俳句を通して成長していく姿を、ぜひあなたの目で見守ってください。(第一中学校 職場体験学習研修生 せいら

    (2023年9月21日)

商品内容

文学賞情報

2022年 第71回 小学館児童出版文化賞受賞

要旨

伝わっても伝わらなくてもいい。こころを解きはなつ十七音。顔のホクロをからかわれたことがきっかけで、教室に行けなくなったソラ。割り切れない気持ちはいつしかことばになり…。気鋭の活躍中俳人が描く、俳句と中学生の物語。

出版社・メーカーコメント

伝わっても伝わらなくてもいいこころを解き放つ十七文字──  *  *  *  *  *中学に入り、顔のホクロをからかわれて教室に行けなくなってしまったソラは、保健室で風変わりな同級生ハセオに会い、ナゾクという俳句遊びに誘われる。ハセオの熱意に巻き込まれ、次第に俳句に興味をもちはじめたソラ。養護の北村先生と三人での俳句会を始めることに。新しく加わったはつらつとした少女ユミも、実は最近傷ついたことがあり、悩んでいた。いじめを経験したソラは、彼女の気持ちがわかる気がする。ハセオやユミ一緒に俳句に触れるうち、ソラはどんどん、自由で深いその表現世界に魅せられていく。学校で企画された新春の俳句大会。思い切って、傷ついた自分の心と向き合ったソラが作った句は──。気鋭の俳人が描くさわやかな青春小説!装画 あやのあゆ

著者紹介

〓柳 克弘 (タカヤナギ カツヒロ)  
1980年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学教育学研究科博士前期課程修了。専門は芭蕉の発句表現。2002年、俳句結社「鷹」に入会、藤田湘子に師事。2004年、第19回俳句研究賞受賞。2008年、『凛然たる青春』(富士見書房)により第22回俳人協会評論新人賞受賞。2009年、第一句集『未踏』(ふらんす堂)により第一回田中裕明賞受賞。2017年度、Eテレ「NHK俳句」選者。現在、「鷹」編集長。読売新聞朝刊「KODOMO俳句」選者。全国高等学校俳句選手権大会(俳句甲子園)選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)