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小泉八雲 日本美と霊性の発見者

角川ソフィア文庫 C102−20

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-04-400670-9
4-04-400670-9
税込価格 968円
頁数・縦 278P 15cm

商品内容

要旨

教師として日本各地を訪れた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、庶民生活の中にある「単純、善良、素朴さ」を愛す一方、西洋化を推し進める「新日本」に幻滅する。彼が見つめ、追い求めたものとは何か。横浜上陸から松江・熊本・神戸そして東京で亡くなるまで―八雲文学研究と邦訳の第一人者が、作品・書簡・講義録等から、14年間の足跡と心の軌跡をたどる。いま、私たちが見直すべき日本文化を再発見するための八雲案内。

目次

はじめに―失われゆく日本の心を見つめて
第1章 小泉八雲はなぜ日本にやって来たのか―漂泊・幽霊・ユートピア(激情家・小泉八雲の生涯をたどる
日本という永遠のヴィジョン
八雲の松江 松江の八雲 ほか)
第2章 教育者としての小泉八雲―想像力・共感・非個性(教育への情熱
教育における想像力とは何か
語り部のかたりなす文学講義 ほか)
第3章 小泉八雲が私たちに語りかけてくるもの―死者と生者の共同体(原風景をたどる―自伝的断篇が伝える霊的世界
夢の小宇宙としての再話文学
“永遠に女性的なるもの”をめぐって ほか)
あとがき―真・善・美へと向かう歩み

出版社・メーカーコメント

八雲の手紙や講義録、再話文学からその人物像と心の軌跡に迫る入門書日本各地を訪れた小泉八雲は、人々の善良さ、辛抱強さと繊細な文化を愛す一方、西洋化を推し進める新日本に幻滅する――詩情豊かな訳で読者を魅了し続ける著者が八雲の人物像と心の軌跡に迫る入門書。

著者紹介

池田 雅之 (イケダ マサユキ)  
三重県生まれ。早稲田大学名誉教授。専門は比較文学、比較文化論。NPO法人鎌倉てらこやの理事長を長らく務めたのち顧問に就任。その社会貢献活動に対して、文部科学大臣奨励賞、正力松太郎賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)