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アジア遊学 260

アヘンからよむアジア史

  • 内田知行/編 権寧俊/編 大久保翔平/〔ほか執筆〕
出版社名 勉誠社
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-585-32506-2
4-585-32506-9
税込価格 3,080円
頁数・縦 242P 21cm
シリーズ名 アジア遊学

商品内容

要旨

知られざる、薬物と国家権力の関係―。嗜好品・薬剤・媚薬として古くから人々に摂取されてきたアヘンは、主要財源として、東インド会社の世界進出を支え、戦前戦中は日本の統治者を魅了した。アヘンはいかにしてアジア諸国を蹂躙したのか?植民地統治の影に隠された二律背反の国家戦略とは?複雑な交易ネットワークと官僚、商人、兵士、民間人による生産・流通・消費の実態を示し、また、現代にもつながるアヘン中毒、密輸入、腐敗政治といった負の側面にも着目しながら、植民地統治と近代的な経済発展の過程を通史的に描き出す。

目次

第1部 アヘンをめぐる近代アジアと西洋(アヘンをめぐるアジア三角貿易とアヘン戦争
オランダ領東インドとイギリス領マラヤにおけるアヘン問題
フランス領インドシナのアヘン)
第2部 日本植民地・占領地のアヘン政策(植民地台湾のアヘンと国際アヘン問題
植民地朝鮮におけるアヘン政策
関東州及び満洲国のアヘン政策
蒙彊政権のアヘン
裁かれた日本のアヘン・麻薬政策)
第3部 現代の薬物問題(現代日本の薬物問題
中華人民共和国の薬物問題―国際社会における薬物を取り巻く動きが変化するなかで
現代アフガニスタンのアヘン問題
なぜ自然保護区は麻薬取引を助長するのか)
あとがき