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子供の領分

中公文庫 よ17−16

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-12-207132-2
4-12-207132-1
税込価格 946円
頁数・縦 249P 16cm

商品内容

要旨

大人と子供の領域を往還する少年。そのどこか醒めた目には何が映るのか。教科書で読み継がれた「童謡」、父とその連れの美女に伴われ伊豆大島へ赴く「夏の休暇」、二人の少年の間の危うい均衡を描く表題作など、思春期の波立つ心と体を澄んだ筆致でとらえた十篇。新たに随筆「子供の時間」他一篇を付す。

出版社・メーカーコメント

教科書でも親しまれた名篇「童謡」など、早熟でどこか醒めた少年の世界を描く十篇を収録。随筆二篇を付す。〈巻末エッセイ〉安岡章太郎・吉行和子

著者紹介

吉行 淳之介 (ヨシユキ ジュンノスケ)  
大正13年(1924)、岡山市に生まれ、二歳のとき東京に移る。麻布中学から旧制静岡高校に入学。昭和19年(1944)9月、岡山連隊に入営するが気管支喘息のため四日で帰郷。20年東大英文科に入学。大学時代より「新思潮」「世代」等の同人となり小説を書く。大学を中退してしばらく「モダン日本」の記者となる。29年に「驟雨」で第三十一回芥川賞を受賞。45年には『暗室』で第六回谷崎潤一郎賞を受賞する。平成6年(1994)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)