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ドストエフスキーの預言

出版社名 文藝春秋
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-16-391463-3
4-16-391463-3
税込価格 3,080円
頁数・縦 580P 20cm

商品内容

要旨

キリスト教神学から読み解く、まったく新たなドストエフスキー論。ドストエフスキーは、ロシアの共産主義革命と世界大戦を予見していた!そして、現代に来るものは?

目次

ホドスラビッツェ村
『ロシアとヨーロッパ』
ミラン・オポチェンスキー
無神論
大審問官
カトリシズム
神人論
人神論
無神論者ゾシマ
悪臭と悪魔〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

ドストエフスキー生誕200年記念出版。かつて外務省でモスクワ大使館に勤務した著者は、ソ連邦の崩壊に立ち会うことになった。宗教を否定する社会主義の理想が潰え、ふたたび神を求める時代が始まった。そうした事態を19世紀にすでに預言していたと著者が考えたのが、文豪・ドストエフスキーである。『カラマーゾフの兄弟』のかの有名な「大審問官」は、はたして何を示しているのか?『罪と罰』でラスコーリニコフはなぜ回心したのか?外交官としての仕事のかたわら、ドストエフスキーを解読する日々が始まった。尊敬するチェコの神学者・フロマートカや、同じくチェコの哲学者・政治家のマサリクの著作が大いなる手助けとなる。そして、モスクワとプラハを往還する著者の思索の旅は、ついに終わりの日を迎える??現代史の現場から生み出された、これまでにないドストエフスキー論。

著者紹介

佐藤 優 (サトウ マサル)  
1960年東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省で主任分析官として活躍。2005年に発表した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)